アヤナギ荘の日常 #22 -Everyday Ayanagiso-
「確かあのモンスターは
この辺にリポップするはず...」
「ア、アカ姉~...少しは休もうよ~!」
「いやいや、今はドロ率UP中の期間。
休んでる暇があったら狩るでござるよ
中東・西洋・和風と、
様々なファンタジーが入り乱れる世界が舞台の
最新VRアクションゲーム【クロスジェネレート】
ここはそのゲーム内、明芽に誘われて
ハルマはアイテム周回に付き合わされていた。
草木がうっすら光る夜の森。
その奥から、
ずるずると巨大な甲殻モンスターが出現する。
「出た出た!レア個体来たぞいハル坊!」
「もう6体目なんだけど⁉ アカ姉、寝てる⁉」
「なにを申すか…むしろ目がギンギンですぞ!」
明芽は魔法陣を展開し、躊躇なく大杖を振るう。
――ヒュンッ、ドカァァン!
範囲魔法が一帯を焼き払う。
モンスターはよろめきながらもまだ健在。
「はーい、そこの体力バー見といて~回復回復~♪」
「うぅ…クールタイムが追いつかないよぉ…」
[戦闘終了]
「やれやれ、次の湧きは7分後…」
「...アカ姉って、本当に一般プレイヤー?」
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