小説『外縁部の風景は終末にて』【ニャンノ世界】
『外縁部の風景は終末にて』
概念煙草を吸って、
視界に映る現在を見る。
その果てにある色は曇り色
三原色なんてものは
始めから無かったかのように
色が消え去って、
青いコート以外は
白や黒、灰色しかなかった
とでも言うように、
そこらじゅうに転がっている
廃墟、虚無、化石
かつて、其処にあったであろう
営みも、瓦礫の中に埋まっており
未だ復興の中にありて、
日常とは、程遠く
非日常の中にいる。
真っ白になりそうな
世界の中で、
真っ黒な心が
人を怪異へと成るために
暴走するは
BlackCellBall
厄災じみた世界の理
その中で紡がれゆく
トランペッター的な
天輪を浮かべるは
焦燥じみた
禍津の空
詩編は紙切れと成るかは
この世の中で生きる
自らの意志、
生きる術無くして
嘆きの淵にあるか
あるいは
前へ進む瞳ありて葦はあるか
真っ黒な世界の中で進んでる
才色協会 Blau協会
青の協会長は街灯を見つめながら
護る土地にて、心を決めた。
呪文
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