小説『冥土ウサギあるいは冥土ネコ』【ニャンノ世界】
『冥土ウサギあるいは冥土ネコ』
冥土ウサギは幾年か経って、冥土ネコとして工場でロボットを制作していた。
理由などない…あるのは生き残るために日銭を稼がなくてはならんからだ。
作りかけのエトセトラをバールを以て破壊し、修理し、構築する。
さながら、世界の黙示録を
物作りの観点から見ているようで、不思議であった。
工場にて、想うのは…
日常に思いを綴ってしまえば
其はやがて、怪物になって
しまうことであり、
冥土ネコとして姿、形を
変えるほどに衝撃的で
雷を打つ転換点であることは
言うまでもなかった。
バールを以てチューリップハットで素顔を隠す…罪と罰を握りしめ、
機械制作に、今日も今日とて
励むのだ。
芯夜境戒の侵攻活動は
著しく、機動兵器の電撃作戦は凄いものであった。
ゆえに、失った分は生産しなくてはならない、鉄屑になってしまった戦地に届けるために、機械を作る。
技術屋の冥土ネコは作り続ける…何のために?手を動かしていれば、何も考えなくてすむのだから…
呪文
入力なし