スケキヨ(犬神家の一族)
『犬神家の一族』は何回か映画化されたりドラマ化されたりしているが、真打ちとなるのはやはり1976年版だろう…
世間ではこの仮面(マスク)の人物を『スケキヨ』と呼んでいるが、物語的に言うとこの仮面の人物は『青沼静馬』である。
犬神家の一族は犬神家の莫大な遺産を誰が相続するか云々…に伴う骨肉の争いを描いた物語である。その中で静馬は本物の佐清(すけきよ)の弱みを握り、自らを遺産相続権一位の佐清と入れ替わることで犬神家全員を騙そうとする。
静馬は戦争で顔の識別が出来ないほどの酷い火傷を負っており、常に仮面を着用している。また劇中に『入れ代わりトリック』よろしく、佐清が仮面を被って静馬のアリバイ工作に協力させられるシーンもあるので、厳密に言えばこの仮面の主は佐清だったという瞬間もある。
結局静馬は何者かに殺されて池に捨てられることになる。それが2枚目の足だけが湖面から出ているシーン。当時の小学生は皆プールでこれの真似をしたもんだ…
また金田一耕助シリーズの全てに言えることだが、犯人がほぼほぼ連続殺人を完遂するまで容疑者を特定出来ない金田一って本当に名探偵なのか疑わしい。
この物語でも真犯人の佐清の母親が、自ら毒をあおって自殺するのを、みすみす目の前で許してしまう。
いやまぁ、あまりに名探偵過ぎると物語が進行する前に犯人捕まっちゃうからダメなんだけどね…😅
呪文
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