小説『終末事変直前の君』【ニャンノ世界】
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【絵物語】
『終末事変直前の君』
此はまだ、終末事変として
認識される直前の
とある人間の話…
城嶺サチ(18歳)
今はもう無い学校に通う
普通の女の子だ。
そして、林田リンタ(20歳)は
幼馴染みの彼女とは対照的にだらしないながらも、サチの世話焼きな所に助けられ大学に進学し
なんだかんだいいながら…
平穏な日常を過ごしていた。
「あのさ、リンタ…」
「今、レポートで忙が…」
「好きな人っている?」
「いや、まぁ、いないけども、どして?」
「気になっただけ」
真っ白なベッド
居ずまいを正し
横になる。
制服にベッド、そして女の子
笑顔、赤面、平穏な日常(?)と
林田リンタは思った。
書いているレポートのテーマは
〈人はなぜ、愛するのか〉
当たり前のことだけど、
愛ってのは
口にするのは簡単だが
愛の形は様々で
その愛の表現技法に関して
悩み、苦悩し、時には
吐血することさえある
しまいには、身投げしてしまう
ほどに強烈で甘美な毒物
簡単に言えてしまうのは欺瞞
「愛」という言葉の生き物は
気まぐれに牙を向いたりするほどの獰猛なケダモノなのだ。
始終、頭の中に宿る
猛るほどの猛獣が頭の中で
うごめくリンタの心臓…
「いや、いないけど…いるっていったら?」
「いないのか…もし、いたら…嫉妬しちゃうかも」
嫉妬、つまり、ここで認識するのは、自分のことが好きってこと?
いやいや、と頭を振るリンタ…
「私は…リンタのお嫁さんになってもいいんだけどな」
「へぇぇ、そりゃあ大変だって、え?」
思考が停止する
すでに市内にはサイレンが鳴っていて、絶対絶命のピンチが襲っていたわけで…
彼と彼女は、しかして、ドキドキしたままで恋は盲目なのか鈍感なのか、サチとリンタは、自分の体が一瞬のうちにグシャリとなって、死んだことを思いもしなかった。
ソラヨリキタルオオキナテ
その手が全てを壊した
終末の始まり…
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