得意気な小鈴ちゃん
3人「「「な、なんだってぇぇぇぇぇ!?」」」
赤髪ちゃんこと自称天才美少女中学生名探偵の赤上小鈴の言葉に驚愕の声を上げる3人。ちなみに小鈴は完全に得意気な表情で、ビシッとvサインまで決めている。
赤上小織(赤髪兄)「そ、それってつまり……俺達の中に犯人がいるってことなのか!?」
小鈴「そうだよお兄ちゃん!」
小織「ガーン!!」
3人の内の一人目は小鈴の兄、赤髪兄こと赤上小織だった。
下君太陽(下着見たい男子)「お、俺は違うぞ!……あ、赤上は俺のこと信じてくれるよな!クラスメートだもんな!」
小鈴「残念だけど、下君くんが容疑者であることは確かだよ」
太陽「そ、そんなぁ……」
3人の内の二人目は小鈴のクラスメートでエロ男子3人組のうちの一人、スカートめくり常習犯の下君太陽(したぎみたいよう→下着見たいよう)だった。
畔津鳥蔵(パンツ取り蔵)「お、おおおお、お俺は、ははは、ち、ちちちちち、ちが、違うぞ!ほ、ほほほ、ホント、とととと、本当だ!」
小鈴「落ち着いてください、まだこの3人が容疑者だと言っただけです」
鳥蔵「お、おおおおお、おう……」
最後の3人目は、この倉庫の中で何やら不審な行動をしていた不審者、畔津鳥蔵(はんつとりぞう→パンツ取りそう)だった。
保新井照乃(ポニテちゃん)「ほ、本当にこの中に犯人がいるの小鈴?」
小鈴「もちろんだよ照乃ちゃん!」
照乃「そ、そう……まあ、アンタがそんなに自信を持っているなら信じるけど……」
ちょっと不安そうな照乃。
ここは小鈴や照乃の家の近くにある貸倉庫だった。
そもそも何故この5人がこんな所に居るかと言うと、ことの始まりは数日前、照乃の家で下着泥棒があったのだ。
盗まれたのは照乃のパンツ。2階のベランダに干してあったものだ。そしてその事件は翌日と翌々日にも起きた。
さすがに不安になった照乃は推理が得意な小鈴に相談、その結果、犯人を捕まえようという話になったのだ。
そして今日、夜暗くなってから囮作戦を決行、ベランダに照乃のパンツを干したままにして犯人が来るをの待ったのだ。そして夜の9時ごろ、ベランダで物音がしたので見に行くと、まさに犯人がパンツを取ろうとしていたところだった。
小鈴の「見つけたよ犯人!」という大声で驚いた犯人が逃げ出し、それを追いかけてきた小鈴と照乃。
そして追い詰めた犯人が逃げ込んだのがこの貸倉庫だった。しかしこの貸倉庫は普段から施錠が甘く、勝手に入り込む人が後を絶たないため、中には何も置いていなかった。そしてその貸倉庫の中に居たのが容疑者の3人だったのだ。
照乃「それで……小鈴、犯人は誰なの?」
小鈴「フッフッフ……まあ、私の緑色の脳細胞にかかれば犯人は明白……」
小織「緑色って……カビ生えてんのか?」
小鈴「お兄ちゃんうるさい!」
小織「……ごめんなさい…」
そして小鈴は小織をビシッと指差す。
照乃「え!まさか犯人は小織さん!?」
小鈴「違うよ照乃ちゃん!お兄ちゃんは犯人ではありえないんだよ!」
小織「ほっ………」
太陽「何でだよ!お前、自分のお兄さんだからって庇ってるのか!?」
小鈴「違うよ!だってお兄ちゃんが犯人なら………照乃ちゃんなんかのパンツを盗むはずないんだよ!」
照乃「おい、お前今『照乃ちゃんなんか』っつったか?」
小鈴「(聞いてない)……お兄ちゃんが犯人なら……私のパンツを盗むはずなんだよ!照乃ちゃんのパンツなんかに興味を持つはずが無いの!」
小織「え!?え!?ちょ‥…小鈴!?」
照乃「あ、何か納得」
小織「ちょ……え!?」
これで小織は容疑者から除外された。
小鈴「次に!下君くん!君も犯人ではありえない!」
太陽「おっしゃ!さすが赤上!信じてたぜ!」
小鈴「下君くんならパンツを盗むんじゃなくって………………照乃ちゃんの下着姿を盗撮するはずだもん!下君くんは女の子が下着を身に着けた姿が好きなんであって、下着そのものが好きなわけじゃないから!」
太陽「おおおおおお!さすが赤上!分かってくれたか………………って、なんでお前俺の性癖知ってんだよ!推理で分かるとか言うレベルじゃねえぞ!」
小鈴「日頃の情報収集のたまものだよ!」
こうして太陽くんも容疑者から外れました。
小鈴「そして残るは………」
鳥蔵「お、おおおおおお、俺は、ち、ちち、ちちちちち、違う……ぞ!」
小鈴「いいえ!あなたが犯人です!………えっと………不審者の方!」
太陽「いや、って言うか絶対この人が怪しいだろ」
小鈴「もちろん外見や行動が怪しかったのも事実だけど……それだけじゃないの!」
太陽「?」
小鈴「まず、私と照乃ちゃんが追い詰めた犯人はこの貸倉庫に逃げ込んだの!でも実はお兄ちゃんは私達の後ろから来たからこの時点で犯人である可能性は非常に低かったの!」
小織「そりゃそうだよ、だって小鈴が照乃ちゃん家で下着泥棒捕まえるなんて言ってたから心配で………それで照乃ちゃん家に様子を見に行ったら小鈴と照乃ちゃんが誰かを追いかけて行ったから……俺も追いかけてきたんだもん」
小鈴「うん!実は最初から分かってた!」
照乃「なるほど、それで小織さん後ろから来たのね」
小鈴「下君くんはここの倉庫を隠れ家にして遊んでたんでしょうけど……私と照乃ちゃんが来た時ちょうど帰るところだった。だから入り口近くにいた!」
太陽「お、おう……」
小鈴「このクソ暑い中を走って逃げて来たのに汗ひとつかいてないなんておかしい!でもこの貸倉庫は実は隣の倉庫と繋がってて空調が利いてるから中が涼しい!だから下君くんは汗をかいてない!」
太陽「う、うん、そうだけど…」
小鈴「でもあなたは……こんな涼しい倉庫の中なのに随分汗をかいてますね……えっと……不審者さん」
鳥蔵「ギ、ギクゥ!」
照乃「ギクって言ったよこの人」
小鈴「あと………あなたが照乃ちゃんちのベランダで、緊張を紛らわすためになめていた飴の包み紙があるんですが………これってあなたがあの場所にいた証拠になりませんかね?」
鳥蔵「な、何を言っているんだ!た、たかが飴くらいで!それに……そいつらがなめてる飴かもしれないだろ!」
確かに小織も太陽くんも口をモゴモゴさせていた。だが………。
小鈴「残念ですけど………この包み紙によるとこの飴は……梅塩味……つまり塩分補給用の塩飴です。お兄ちゃんは梅味って好きじゃないし……そもそも飴の類は基本レモン味しか食べません」
小織「うん、今舐めてるのもそうだよ」
小鈴「下君くんはグミ派です。今食べてるのも恐らくハードタイプのグミ」
太陽「ちょ……お前の情報収集能力どうなってんだよ………確かにハードグミだけど……」
鳥蔵「くっ………」
小鈴「さあ不審者さん……いえ、下着泥棒!あなたの口の中にあるのは何味の飴ですか!答えてください」
鳥蔵「ち、ちくしょおおおおおおおお!」
小鈴に追い詰められ、突然叫び出す不審者畔津鳥蔵。そして小鈴に掴みかかり………。
小織「よっこいしょ」
鳥蔵「ほげっ!?」
小鈴に掴みかかろうとした直前に小織に腕を掴まれ、そのままの勢いで身体が宙を一回転するほど投げ飛ばされていた。
小織「ふぅ……赤上流合気柔術風車………悪いけど、俺の妹に手を出す奴は地獄に落ちてもらうんで」
鳥蔵「うげ………」
しれっとそんなことを言って鳥蔵の胸元を踏みつける小織。
小鈴「さっすがお兄ちゃん!つおい!」
照乃「………相変わらず小織さんってあんたが絡んだ時だけは強いわね」
小鈴「それほどでも~」
照乃「あんたのこと褒めたわけじゃ無いんだけど」
太陽(あ、あれが赤上の兄ちゃん………女みたいな顔してるって噂だったけど……ホントに女にしか見えない………ってかメチャクチャつええじゃねえかよ!今後は赤上には手を出さないでおこう……)
こうして照乃ちゃんの下着盗難事件は幕を閉じた。
犯人の畔津鳥蔵は照乃のパンツを持っていたため、現行犯逮捕となった。なお自宅からは数百点に上る女性のパンツが見つかったという………。
小鈴「これにて一件落着!ピース!」
呪文
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