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氷川 瑞稀(ひかわ みずき)の場合

びくびくと脈打ち続けるペニスをそのまま瑞稀の整った顔に向ける。冷たいコンクリートに散らばった白濁液を指ですくい取り、「こうやって……」と囁きながら彼女のすべらかな頬に塗りつける。黒髪がべとりと粘液で貼りつき、いつもはきっちり分けられた前髪が無惨に崩れるさまはぞくぞくするほど淫靡だ。

「うっ……」瑞稀が初めて怯えとも嫌悪ともつかない呻きを漏らした。それがまた煽情的で、俺はさらにペニスを押し付けて額から瞼まで白く汚していく。シャンプーの清潔な香りが精液の生臭さに塗り替えられていくプロセスが異様な高揚感をもたらす。

「嫌じゃないよな?」確認する必要もない問いかけに、瑞稀は小さく顎を引いた。その仕草をOKサインと解釈し、膨張し切った亀頭を彼女の半開きの唇に捻じ込む。

「んぐぅ……!」苦悶の声が漏れる。喉の奥深くに肉塊をねじ込まれた瑞稀は華奢な肩を震わせた。それでも歯が当たらないよう必死に口を開け続ける健気さがいじらしい。

ゆっくり抜き差しを繰り返す。ぬちゃっ……じゅぼっ……! 唾液と残滓が絡む淫らな摩擦音が非常階段に響く。瑞稀の咽頭がぎゅうっと収縮し、侵入物を必死に押し返そうとする抵抗感がまた極上の快感だった。喉仏が激しく上下するたびに粘膜がカリ首を絞り上げてくる。

「もっと……奥まで咥えて……」
「んんんっ……!」

言われるまま懸命に深く迎え入れる瑞稀の献身に報いるように腰を大きく前後させた。ずっぷん! 一気に根元近くまで突き刺すと、「ごぶっ……!」という噎せ返りが俺の腹を撫でる。

「出すぞ……全部飲め……!」
びゅるるるっ!!!
「ん゛ーっ!!」

大量の精液が爆発的に迸った。熱湯のような奔流が瑞稀の狭い咽頭を焼きながら流れ込む。彼女の背中が大きく仰け反り、涙目で喉を痙攣させながらも「ごくんっ……ごくんっ……」と嚥下音を立て続けた。口いっぱいに溜まったザーメンを一滴たりとも零さずに飲み干そうと懸命な努力が伝わってくる。その健気な姿に再度欲望が湧き上がるのを抑えられなかった。

長い射精が終わり、萎えたペニスを引き抜く。唾液と精液でどろどろになった瑞稀の顔面が月明かりに浮かび上がる。白濁で汚された美しい造形がなんとも倒錯的な美しさを醸し出していた――

呪文

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