5/27 ・・・なんだ、もう帰って来たの。まぁあなたにしては上出来ね、一応はお帰り。
帰ってみれば、何となく言葉尻を捕らえると不機嫌さを感じる。
「ただいま、えっと・・・留守番ありがとう。で・・・申し訳ない、お土産はまた次の機会で・・・。」
両手を揃えて謝罪の言葉を口にした。
「・・・、ふぅ・・・そうだと思った。だってヘッポコって聞いた、正にその通り・・・。」
まただ、ヘッポコというのは私の事だというのは自覚している。
誰に聞いたのか、まぁ聞いても誰それとは言わない娘だというのは、何となく判ってはいる。
「あ~、信じて欲しいんだ。私も作る側に回る事になるだろうから、その何だ・・・上手に出来なかった
クレープなら持ち帰れる筈なんだよ。」
我ながら苦しい言い訳になっている。
「・・・私に、失敗作を味見させる・・・それ・・・本気?」
と語気が強まったというか、これは怒っているよね。
「失敗作とは失礼な・・・、試作品は結構美味しかったんだから、絶対大丈夫だよ。」
正直なところ、上手く作れる自信はまだ無いが、そうまで言われたら男が廃る気持ちになる。
「まっ、いいわ・・・アンタなんかに期待して無いから・・・。」
沈黙の時間・・・。
「じゃあ、私はこれで帰るけど・・・透たちに酷い事したら・・・絶対許さないから・・・。」
殺気を感じる程のセリフだった。
「大丈夫だよ・・・私を信じて欲しいんだ・・・、友達には何もしないよ。」
(向こうから何かしてきたら、どうなるかは判らないけど・・・)
「私の方で・・・ちゃんと聞くから、あなたは黙ってて・・・いいわね?」
と言い残して、彼女は帰っていった。
うん、そうそう・・・女の子は漢が守らなきゃね・・・と思いつつも、最近の若者との接し方が
皆目見当が付かないので、様子を見ながら言葉を選びながら接しようと思った。
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