コーラの一気飲みは男子高校生のたしなみ
不理陽太(不良だ)「おっしゃ!俺の勝ちだな赤上ぃ!」
小織「うううう……」
涙目で俯く小織。
ここは小織の住む赤上家の最寄り駅の近くの公園だ。
買ったコーラを片手に公園で一休みしようとした小織。しかしそこで高校のクラスメートで不良の不理陽太と出会ってしまったのだ。
陽太は何かと小織をからかったりイジメたりしている問題児の一人だ。そして若干小織に気があるのだ……。
そんな陽太が一人で公園に居る小織を見つけたらイジメたりからかったりしたくなるというもの。
陽太「おう赤上じゃね~か」
小織「うえっ!?ふ、不理君!?」
陽太「おい、『うえっ!?』って何だよ『うえっ』て」
そう言ってイチャモンを付けた陽太。困っている小織を見るのが楽しくて仕方が無いのだ。
陽太「お?良いもん持ってんじゃん。俺にもくれよ」
小織「ええ!?こ、これまだ一口も飲んでないんだけど……」
陽太が眼を付けたのは小織が持っているコーラだった。まだコンビニで買ったばかりなのか表面に水滴がついており冷たそうだ。
陽太「良いじゃねえかよ!俺喉渇いてんだよ!」
小織「ふぇぇ……お、俺も喉渇いたから買ったのにぃ……」
涙目でそう抗議してくる小織に。陽太はあるイタズラを持ちかける。
陽太「それじゃ赤上、そのコーラ、お前が一気に飲み干したら諦めてやるよ」
小織「ホ、ホント!?」
陽太「おう、ただし……一度でも口を離したり吹き出したりしたら残りは俺がもらうぞ」
小織「う、うん……分かったよ」
見逃してくれそうもないので仕方なく陽太の提案を受ける小織。
小織(大丈夫…………コーラの一気飲みなんて男子高校生にとってはたしなみみたいなもんだから……行けるはず!)
心の中でグッと拳を握りしめる小織。
小織「それじゃ……行くよ!」
陽太「OK……それじゃスタート!」
小織「うっく、うっく、うっく……」
陽太の掛け声で飲み始める小織。だが………3口ぐらい飲んだところで一度ピタリと止まる。その眼には既に涙が………。
小織(うぐ………まだ始まったばかりなのに……もう苦しい……)
そしてそんな小織を見ている陽太がニヤリと笑みを浮かべ………そのまま小織の脇腹に手を伸ばしていき……。
小織「うっく……ぐ!…ぶはぁ!!」
陽太「うおわっ!」
小織「う………ゲホッゲホッゲホッ!……ううう……むせたぁ……」
涙目でそう呟く小織。
一方の陽太は若干目を丸くしている。
陽太(本当は脇腹をくすぐって妨害しようと思ったんだが………その前時自滅したか……)
ニヤリと笑みを浮かべる陽太。これでコーラは………。
小織「ううう………げふぅ~~………負けたぁ……」
陽太「おっしゃ!俺の勝ちだな赤上ぃ!」
小織「うううう……」
涙目で俯く小織。
そんな小織の手から陽太はコーラをひったくる。
陽太「それじゃ、このコーラはもらっていくぜ!」
小織「え!?あ、不理くん!?」
そのまま颯爽と去っていく陽太に声をかけようとしたが陽太はさっさとその場から去っていった。
小織「………さっきのコーラメッチャむせたから俺の口の中に入ってたのが結構逆流して戻っちゃったんだけど………新しいの買ってあげるつもりだったのに……」
その時、小織に声をかけてくる人物一人。
剣崎道一(剣道部主将)「お、何やってんだ小織?」
小織「あ、道一くん」
道一「さっき走り去っていったのって……不理だよな?」
小織「うん、実は……………」
・
・
陽太(よっしゃ!赤上の飲みかけコーラゲット!こ、これで…………あ、アイツと間接キス……)
不良だけど意外と奥手な不理陽太君だった。
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