第三機械化歩兵、反乱組織ヲ蹂躙セヨ
以前からあった第一機械化歩兵は諜報活動が主であったため、攻撃力が弱かった。
それを補うため遠藤少佐は、独自ルートで戦闘に特化した「第三機械化歩兵」を創設、帝国軍本隊進撃前の先鋒攻撃を専門に担当することになる。
その戦果は帝国軍から仕事を取るなと不満が出るほど、相手戦力を事前殲滅させる独自戦力であった。
これにより、帝国軍の戦闘の人的損害は驚くほど低下し、ベテラン人員を後方支援に回すことができた。
その功績により、帝国では機械化歩兵の「機械」であっても「人権」に相当する「機械人権」の権利を獲得するのである。
余談だが、機械化歩兵が女型であるのは諜報戦の有利さと占領後の住民への配慮である。屈強な男の外見よりも女の外見の方が住民には受け入れやすい。
また、機械化歩兵は占領後の地で最も問題となる略奪や暴行、強姦事件とは無縁になるので人間が統治するよりも安定する面が大きいとの報告もある。
実際に人間統治になったとたん犯罪が急増し、以前の機械化部隊に統治してほしいとの要望も多い状況である。今後は統治専門の機械化部隊の創設も検討されている。
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