アヤナギ荘の日常 反転IF #4 -Everyday Ayanagiso IF-
祭りの会場にはアナウンスが流れ始めた。
来場した人々の人数は最高潮に達し、
もう間もなく夜空に花火が打ち上ろうとしていた。
「ちょっと!
放送流れ始めたんだけどシロキ兄ちゃん!
もう花火はじまっちゃうよ!」
「わかってるって
それより、はぐれないよう手しっかり握ってろよ」
人ごみの中をかき分けるように、
シロキはイチローをつれ進んでいた。
そして並んだ屋台の切れ目を過ぎようとしたと時、
シロキは唐突に肩をつかまれた。
「シロ!」
「…なんだクロかぁ 驚かせんなよ」
「べつに驚かせる気はなかったんですけど…
それより、僕について来てください」
「ついて来いって、どこに行くんだよ?」
「いわゆる穴場です。もう時間もないので、
イチローは担いで走ってくださいシロ」
「だとよイチロー」
「もう何でもいいから早く行こ!
花火はじまっちゃう!」
「はいよー」
シロキはイチローの脇に腕を通すと、
そのまま担ぎ上げる。
そしてクロキは躊躇なく茂みの中を走り始めた。
走ること程なくして、茂みを抜けた三人の前に、
一発目の打ち上がった花火が轟く。
「間に合ったーー!」
イチローが喜びの一声を上げる。
「ギリギリでしたね」
「あぁ… 穴場ってだけあって、人もあんまいないな」
周囲にはまばらに人がいる程度であり、
ほんの少し離れた会場とは打って変わって、
その場所は雰囲気も穏やかであった。
「しかしよくこんな場所知ってたな」
「まあね。折角外で花火を見るのなら、
落ち着いた場所の方がいいかなって」
「んで事前にリサーチってか… サンキューなクロ!」
その後、三人は全プログラムが終了するまで、
その穴場スポットにて花火を鑑賞していた。
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