小説『不条理新聞を読む、御手洗マル』【ニャンノ世界】
『不条理新聞を読む、御手洗マル』
超常幻想学園近くの喫茶店
不条理喫茶 斜陽にて新聞を読む
御手洗マル、御手洗家の次女、金髪で金の瞳は祖母である御手洗ミラの影響が色濃く出てる。職人的気質があるのは、祖父の御手洗シカネの影響を受けており、555歳の祖母が統制学園長の統制学園に入学する際には、オマル型の特製バイクを作った。
TCに直接エネルギーをおくることができるため、クリーンかつ、トイレ好きな祖母だから、その点に関して、凄く喜んでもらえていたのは、マルとしても嬉しいものだった。
で、どうして、今、早朝、朝っぱらから新聞を読んでるのかというと、記憶領域が少々パンクハザード気味になったからである。脳内GPUがオーバーヒートしてしまうから、一旦新聞を読んで脳内テトリスでアイスコーヒーを飲みながら気分を落ち着かせてるのだ。
文字を読む、活字だ白黒に構成された無駄のない活版印刷文字に眼をやる。
不条理新聞は、毎度、タイムリーな情報と悲劇的な文体で書かれているから面白いとマルは思っている。
夜明けが見える…美しいだろうか…あるいは、絶望…するだろうか。
闇夜の中に光がある、カフカは絶望名人だ…対して、ニャンノは相手の頭を混乱させるから混乱名人かもしれない…
いや、不名誉だ…でも仕方ない…大衆が思う称号ってのは、自己の判断なしに、勝手についてくるものだから…
気にしない…ということは出来ないのだ
だったら、新聞というものを読んだり、物事の考えの意識を、他に向けることで、平静さを保つ。
卵の乗ったトーストとアイスコーヒー、そして新聞とチューインガム、風船、夜明けと、マルにとっての理想系が、この空間には詰まっていた。
「今、GPU学園ではクールビズか…私の格好、これでいいんかな」
思索する、マル、世界には葉っぱ下着こと葉装式というものがあるらしい…気になる、何なら、着てみたいというのもあった。
だが、このヒンジャクヒンジャク~と言ってみただけなボディが、ダイナマイトな、コッチヲミロ~的なボディに…
いや、比べてはいけないッ!一番恥ずべきは比べることに必死になって、自分が見えなくなってしまった結果なのだッ!と、
最近、マルは旧時代の名作漫画やアニメを見て、自身の芯解、米魂バオをライスソウル・バオと格好つけて言ってみたりしてみた。其処にあるのはただ何となくやってみたかったというものがあって、深い意味はないし、何ともまぁ、マルとしては、色々な可能性を探ってみたいと、その探求心はまさに祖母と通ずるものがあるのかもしれないと思いつつ、新聞を折り畳み、テーブルの隅へと起き、エッグトーストを食しサクサク食感を味わいながら、今後のpuiの残高を確認しつつ、何のマホウを習得しようかと考えたりと、仮想世界でイメージを膨らませていた。まさに風船、バルーン的なアイロニーと、皮肉とジョークを含ませながら…服の下に伏線を含ませられたらいいなと思いつつ、朝食を食して、今日あるいは明日に生きる…
「時を止めたりしてみたいな」
時間からの解放、眠りたい時は固有の眠りの空間が誰にも邪魔されない空間が、マルは欲しいわけなのです。
「洋楽でも聞こっかな」
呟くと電子手帳を取り出し、
セットリストの再生のボタンを押し
朝日が登るのを眺めた
呪文
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