アヤナギ荘の日常 #34 -Everyday Ayanagiso-
厨房に案内されたクロキが、
真夏の鉄板の熱気にひるんだ。
「これ…昼間フル稼働したら
人間も焼けるんじゃ…?」
「フフッ、ようこそクロキ君。
大丈夫きっとなれるさ」
海の家の店主こと、
明芽の友人がそっとクロキの肩を叩く。
「で、ではあたしはレジとか
ドリンク係をやりますね。
(クロ、少々心苦しいですが頑張ってください)」
シロキは少し引きつった笑顔で
ポジションを確保する。
「じゃあうちは手が足らんそうなとこの
手伝いでもしよっかな」
イチノは軽く準備運動して、やる気をアピールする。
「うむうむ、皆気合は十分なようだな。
それではそれがしは皆の邪魔にならぬよう…」
「やぁ美鳥、君は拙者と注文をとるんだよ」
背後から肩を強く捕まれ、明芽は冷や汗をにじませる。
そしてその夜。
「……なぁ美鳥、
焼きそば五百食って、初日から地獄過ぎるぞ……」
「ふふ、これぞ夏の魔物ってやつかもしれんな」
少しやつれたクロキと明芽が、
海に登る月を見上げるのであった。
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