小説『御手洗団子とよもぎ母』【ニャンノ世界】
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【ニャンノ世界】
『御手洗団子とよもぎ母』
よもぎの母、九十式よもえは御手洗団子を食べている。
3時の和菓子である。
「義衛門くんも疲れたよもね、はい」
「疲れてなど…むぅ」
「えいっ」
「はむぅ…むぅ…もぐもぐよも」
義衛門はツンデレ
よもえは女神
二人合わさり
よもぎが生まれ、
こうして、健やかな日常を
過ごせることにほっこりしつつ…
「桃吉(ももよし)くん、よもぎのことが好きそうよ」
「ぶっふぉ、なっよもぎとは、仲は」
「まぁ、貴方と似て不器用だから、応援してあげたいのよね」
「おっ俺は…不器用じゃない…繊細なんだ…」
義衛門は頬を染める
我が子のよもぎは戦場にて
活躍しているというが、
いつ命を落とすかわからない…
親より先に子が先立つのは
嫌だ…
「ももよちゃんもいるから大丈夫よ」
「うむ…」
握りこぶしに娘の祈願…
安全に、美味しい和菓子を食べに
ただいま~と言ってくれたら
それだけで安心するのだ。
親というものは、子が生きていることで、明日という活力が増す。
だからこそ、ヴェルノバラで
今日も和菓子を届けるために
奮闘する九十式よもぎの父と母であった。
呪文
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