【樹海のかみさま】月鍵に響く二人だけの旋律
【ハーメルン掲載】紫陽花の季節に会いましょう著:樹海のかみさま ーメス堕ちENDを回避したい男の娘ヒロインは闇堕ちしてみることにしたー1章11話:ピアノ椅子の2人よりインスパイア
お札としめ縄が張り巡らされ、真っ赤に塗られた部屋。しかしよく見るとそこの部屋は綺麗だった。
部屋の真ん中に置かれた大きなグランドピアノの鍵盤を前に指を動かし音を奏でるかみさま。
ーー異様な空間の中、彼女は恐ろしい程に美しい表情で音を紡いでいた。
「ねぇ」
「へ!?」
目を閉じたままのかみさま。だが気配には気づいていたらしい。
ピアノに向き合ったまま彼女は言った。
「ピアノ、弾かない?」
これまた唐突だった。
「へ? や、僕ピアノは」
「いいの。ただ音を出してくれればそれで」
かみさまに促されるままピアノ椅子に座る。その隣に座るかみさま。
「好きな鍵盤を押してみて。そうそう、好きなように、出鱈目に」
「は、はい」
ぽつぽつとした単音。それに被せるようにかみさまは音色を紡いでいく。
不思議と音楽が出来上がっていくので、なんだか悪戯してみたくなった僕は両手を使って本当にめちゃくちゃに弾いてみた。しかしそれでもかみさまは対応してきて、僕の出鱈目な曲は瞬く間に名曲に仕上がってしまう。
「ふふ、くすくす、悪戯っ子だ」
「……なんか悔しい」
「練習すればほの囮だって上手くなるよ。私が教えてあげるね」
何だかピアノを教えてくれる流れになっていた。
「弾けるようになったらきっと楽しいよ〜」
「ピアノ、好きなんですね」
「うん! だからほの囮と一緒に弾けたらもっと楽しい!」
「やりますやらせてください」
「ほの囮って結構ちょろいよね?」
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