小説『チチンプイくん Take Sunglass』【ニャンノ世界】
『チチンプイくん/Take Sunglass』
仮想世界〈GPU学園〉はもうすぐ夜になる
太陽とはお別れのようだ…
「なぁ、シシヨ…俺たちゃあ、元々、こんなことになるとは思ってなかったな」
「あぁ…俺は剣士として、お前は筋骨隆々な奴になろうとは誰が思っただろうか」
クセ…個性…癖、チチンプイくんは後悔してるかという…そうでもなかった
「パツキンは地平線に置いてきた、これは覚悟なんだよ、ニャンノ世界で生きるためのな…」
チチンプイくんは、サングラス越しに現状を見つめる、脳裏に浮かぶのは、在りし日の自分の姿とシシヨの姿だ
「傷の数だけ物語がある…俺らの物語を紡ごうや、チチンプイ」
「まぁ、ニャンノ世界には女体化もできる能力を有したやつや、ボブ社のトマトジュースもあるからな」
「ボブ社のトマトジュース…ふっ、面白いなニャンノ世界」
だが、此処は本当の世界ではなく仮想世界、〈もしも〉が集う場所…
彼は彼女であった姿とは丸っきり別人になってしまったが、ニャンノ世界の狂者たちと向き合ってきた証である。
「なぁ、覚えてるかシシヨ」
「なんだ、チチンプイ」
「これからも戦友としてよろしくな」
「あぁ、よろしく…さてと、そろそろ、夜になっちまう…帆日部の為にも食料調達しなくちゃな」
頷くチチンプイくん、
眼前に広がるのは真っ黒な暗闇に潜む怪異たち…ダストハウスや数多の危険な存在が彼らに向かってくる
「終末探索を開始するぜ!スカーティッシュ!」
逢魔が刻に脅威が襲うなれど、彼らの魂はその狂気すらも押し退ける個性を得たのだから…あとは力強く歩みを進めるのみだと…あふれでる魂が問いかけていた。
呪文
入力なし