第一機械化歩兵諜報分隊ノ撤退ハ不可ナリ
隣国に派遣していた第一機械化歩兵諜報部隊の一個分隊(義体4体)について撤退が不可能になった。
本来なら戦闘前に撤退予定であったが、撤退用の輸送機が撃墜されたのだ。情報漏洩としか考えられない。
撤退不可となった機械化歩兵の選択はひとつ。
ギリギリまで拠点を死守しつつデータをすべて送信後、秘密保持のため自爆することである。
機械化歩兵大隊長の遠藤中佐には最も避けたい命令だった。
「第一機械化歩兵諜報部隊第三分隊 No.34聞こえるか?」遠藤中佐がやっと繋がった無線に呼びかける。
「はい、No.34聞こえます。」冷静な分隊長のNo.34が回答する。
No.34は遠藤中佐が赴任時に既に在籍していた古参兵である。経験豊富な彼女を遠藤は高く評価していた。
「No.34、大変申し訳ない。貴分隊は・・・」
「収集データはすべて送信しました。当分隊は既に戦力は半減、残弾数が無くなり次第自爆いたします」
「・・・・・すまん」
「経験値人格データも送信済みです。今後の製造向上にお役立てください」
「・・・・」
「中佐、お世話になりました。これで通信遮断いたします。」
「了解した。次期製造に貴官情報を最大限に活用する。その時にまた会おう・・・」
「ありがとうございます中佐。私は貴方を・・・・」
通信の途中、爆発音とともに通信が途絶した。
遠藤中佐は頭を抱えたまま動かなかった・・・。
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