メロンほうくん
本来、人々に甘い香りと瑞々しい果汁を届けるためだけに生まれた彼らは、過剰生産と市場調整という人間の都合によって、その天命を果たすことなく捨てられた。
やがて、その無念が集まり、ひとつの形を成す。
「メロンほうくん」――捨てられた果実たちの怨嗟と、食べ物の命を粗末にする世界への怒りが凝縮した、緑色の怨霊戦士。
瞳と拳に宿る緑の光は、甘さではなく苦みを帯び、夜な夜な廃工場の奥で「食べろ…食べろ…」と低くうなる。
人々はそれを**「食べ物の勿体ないお化け」**と呼び、恐れと後悔を抱く――だが、彼らが過ちを繰り返す限り、この怒りの果実は消えない。
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・参考(キタシンさん)
https://www.chichi-pui.com/posts/9805259b-816e-412b-a2ab-f6407d17bb2b/
呪文
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