横顔の君
「ああ、後は誤字脱字確認をすれば・・・。大丈夫だな」文章チェックを終えてPCを閉じる。
俺は風紀委員の副委員長をしている。1時間前に担当教師から急に書類作成を押し付けられたのだ。
風紀委員は、他の生徒から見ればうっとうしい存在だ。服装とか持ち物の文句をつけるからだ。普通の生徒は嫌がる。
だからこその恩恵もある。俺は大学指定校推薦の考課表向上のためにやっているのだ。
狡いとは認める。しかし、教師から良い印象をもらえるのは何かと便利なものだ。情報源としては最高だ。
使える奴は使う。無能は無視する。世の中そんなもんだ。
そんな中で、彼女は変わっている。損得勘定なしにもう2年も委員長をしている。
温厚で人当たりの良い彼女が風紀委員長になってから問題児が大幅に減ったのだ。
特に男子な。彼女は美人だし・・・分かりやすいよな。男ってバカだよな。
教師も効果を認めていて、毎回頼まれているらしい。
ただ、それも今期で終わりだ。3年の彼女は受験生だから1学期までなのだ。
俺も3年だから、そろって引退だ。
「さて帰ろうか」彼女が言った。
「ああ」PCを片付けた俺は言った。
彼女の隣で仕事をしているから横顔が多かった。凛とした横顔は美しかった。
この横顔もあと2か月だ。否、もう6月だから1か月と少しか。一緒に委員会やってもうすぐ1年なのか・・・。
少し残念に思うけど・・・まあ・・・いいか。
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