全力少女・After3
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熱めのシャワーを頭から浴びて雨と汗をざっと流してからゆっくり湯船に浸かる。
「お風呂…用意してくれたのは嬉しいんだけど…。お兄ちゃんの温度設定…ちょっとぬるいんだよ…」
私は温度設定の数値を少し上げて追い焚きする。
「…これでよしっと♪」
自分の適温設定に変更する。暫く待っていれば好みの湯温になるだろう。私は湯船の中で手足を伸ばしていく。
「明日は…晴れるといいなぁ…」
雨の中、疾走した事を思い返しながら小さく呟く。走る事自体は好きだけど、やっぱり晴れてる方が走っていて気持ちがいい。
『走る事の何が楽しいのか?』
よく言われる言葉。
けれど私はそれを上手く説明できない。
確かに…苦しいし、疲れるし。
だけどそれだけじゃないし。…うん。
きっとその先にあるんだ。答えは。
私は宙に手のひらを伸ばしていく。
もちろんそこには何もない。
何ない空中でぐっと拳を握る。
私はいつか…。
その先にある何かを掴めるだろうか?
「あぁ〜…いい湯だった~♪」
私はバスタオルを巻いてリビングに行く。リビングでテレビを観ていた兄が私を2度見する。
「お前…せめてちゃんと拭いてから来いって…」
「お兄ちゃん、牛乳まだあったっけ?」
お兄ちゃんの言葉を被せる様に私は訊く。
「…ちゃんとあるよ。冷蔵庫に入ってます」
「わ~い♪」
頭を抱えるお兄ちゃんを横目に牛乳パックを取り出して直飲みしていく。
「んくんくんく‥♪」
お兄ちゃんが無言でじーっと私を見つめている。
「…ん?お兄ちゃんも飲む?」
お兄ちゃんは静かに首を振って私に言う。
「…ちゃんとコップ使おうね?」
全力少女シリーズ・完
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見えてないから全年齢でもいいよね?
全力少女シリーズはとりあえず閉幕です!
え?入浴シーンもっとやれ?
それは皆様にお任せしますわw(*゚∀゚)ノ
ちなみに全力少女ちゃんは熱めのお風呂が好みでして、彼女の言う適温は48℃。
彼女の次に入浴する人は注意してくださいw
呪文
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イラストの呪文(プロンプト)
イラストの呪文(ネガティブプロンプト)
- Steps 30
- Scale 7
- Seed 861787495
- Sampler Euler a
- Strength 0
- Noise 1
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