神の繭チャレンジ:だい・ふぉうまるはうと!
視覚はアラートで真っ赤に染まり、無視し、警告表示を閉じて閉じて閉じても閉じても間に合わないほどで。
欠けたベアリングがガリガリと嫌な音を立て、無理をすれば修理不能なダメージを負うのは明らかだった。
それでも立ち上がるのは自らの矜持ゆえ。
レストには、相棒には指一本触れさせない意思。
意思の力で条理を覆し、魂の炎で無理を押し通す。
神に祈る暇を持て余す者たちに、努力の火と根性の火を併せた魂の炎が負けるはずがない。
人ではないシンカロンが、もっとも人らしい非合理的な根性論で立ち上がる。
「くす…そういうの、キライじゃないわ。」
唐突に誰かの声が響く。
通信ではない。まるで耳元で囁かれるようにハッキリと、薄い陶器同士を当てたような澄んだ声がする。
「どちらさまでしょう…?」
「…っ!? あははは、どちらさま…イイわね、それ。じゃあこう答えるわ。わたしゃかみさまじゃ」
ふざけているような反応に無表情な筈のフォウの目が半目になって冷たく虚空をみる。
「忙しいので後にしてください…私は彼らを止めなければいけませんので」
そう言い放ち、声など聞こえなかったかのように一歩を踏み出し……
その違和感に気が付いた。
「これは……」
気が付き。戸惑う。
確かに条理を覆そうとしたが、これは。これはあまりにも…
「今回だけ特別♡ 気に入ったから力を貸してあげる」
その声が語りかけてくる間にも、それは続いていた。起こり続けていた。
ビルの陰から。ゴミ箱の中から。スクラップと化したトラックの荷台から、戦闘で壊れた物まで
次々とドローンが集まり、纏わりつき、フォウの身体を覆っていく。
その数は百や二百では済まない。
ニューナゴヤ中の廃棄された機械たちが機械代表にフォウを選び集まって来たのではないか。
そう思えるほど、地も空も埋め尽くす数千、数万のドローン。
それはフォウを中心に再構築を繰り返し、不条理の権化となる。
そこに居るのはビルの三、四階ほどもある巨大ロボ。
それもややずんぐりとコミカルにデフォルメされたフォウ自身だった。
「いけ、大ふぉうまるはうと! 生きていたらお供え物でも持って来なさいな♡」
「ええ、必ずぶん殴りにいきます」
【作記】
なにやらどこを向いてもロボ。ロボ。ロボ。だったので何かイベントでもやっているのかと思ったら
神の繭チャレンジというのだそうで。
面白そうなので早速『この先へは通しません。』
https://www.chichi-pui.com/posts/7c61d2b1-10f1-4609-bf88-6a37e61d0de9/
と混ぜてみたらこうなりました。
これはこれで可愛いのでアリですね。
古典の授業で習ったARIELとかトップ2のダイバスターみたい。
seafood noodle 様の作品↓
https://www.chichi-pui.com/posts/9270d2de-dd4c-4f1b-a708-c19f62482a5e/
呪文
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イラストの呪文(プロンプト)
イラストの呪文(ネガティブプロンプト)
- Steps 70
- Scale 7
- Seed 6015055
- Sampler DPM++ 2M Karras
- Strength 0
- Noise 1
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