祝祭の揺り籠 -Pandora's Egg-
ゆっくりと そして静かに衰退していった。
今だに抗い その手に火器を握る者、
他人事の様に傍観し 現実から目を背ける者、
恐怖に飲まれ その身を投げ出す者、
いずれも定めは決している。
春を告げる風が吹く それは激しく瞬発に。
祝福はやがて訪れる 復活は間もなく、
あるいは新たなる生誕が来たる。
歓喜せよ... 歓喜せよ......
この星の選択に。
祝え... 祝え......
新世界の鐘の音に 隣人の導きに...。
おぉ 主様... 主様... 我らの言葉を喰らいたまえ、
我らに口を与えたまえ......。
その狂喜は慎ましく 哀に溢れていた。
そして揺り籠は孵り落ち、
出でる正体は希望か絶望か 再生か新たなる始まりか...。
呪文
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