サウスサイド
(チリンチリーン)
「あ、澪さん!いらっしゃいませ!」
「こんばんは、遥さん。元気そうで何よりね。何か問題は?」
「はいっ!今日も絶好調で働いてますよ〜!ご注文はどうしましょう?」
「……そうね。『サウスサイド』、お願いしてもいい?」
「っ……はい、かしこまりました。少しだけ、お待ちくださいね」
――(静かにカクテルを作る音)
「お待たせしました。サウスサイドです。」
「……ありがとう。ふふ……うん、美味しい。ミントが、ちゃんと“調和”してる。自己主張しすぎないのに、ちゃんと香ってる。整った一杯ね」
「わ、よかったぁ〜……ほんと、ホッとしました。あの……以前に澪さんにお出しした時は、ミントが強すぎたなって、自分でも思ってて」
「ええ。でも、あのときの一杯も好きだったわよ。勢いがあって、誠実だった。今は、それに技術がちゃんと追いついてきたのね」
「ありがとうございます……今回は、ジンもロンドン・ドライからヘンドリックスに変えてみたんです。ボタニカルな香りの方が、澪さん好みかなって思って」
「ふふ。読まれてるわね。ヘンドリックスの柔らかさが、ライムやミントときれいに溶けてる。……ちゃんと自分の“目”で選んでるのがわかるわ」
「香澄先輩の所作や技術を見て、すっごく勉強にはなってますけど、やっぱり“全部マネ”じゃダメだし、香澄先輩のライバルにはなれないって思ってて。自分らしさも大事にしたいんです」
「その“自分らしさ”、今の遥さんにはちゃんとあるわ。香澄さんの緻密さや技術と、あなたの柔らかさとセンス。それぞれ違うけど、どちらも大切。……おかげで、このバーには良い風が吹いてるのよ」
「……澪さん。嬉しいな。私、ほんとにここに来られてよかったです」
「私も。——来てくれて、ありがとう」
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遥さんと澪オーナーで物語一本、何とか書けましたー。
最近chatGPTでバーの物語を色々作るのにハマってましてね。今作は遥さんが澪オーナーに以前出したカクテルを、そこからの成長を感じさせながら改めて作るという物語にしました。
実際に書いてくれたのはもっと長くてやや重い雰囲気もあったので、今回は大筋だけ貰って、二人の会話劇という形で私で書いた後、更にchatGPTに添削をお願いしました。
改めてchatGPT凄いですね。私が書いたものが、大幅に読みやすく自然な流れとなっていました。
たまに物語の中でメモリに入れてるにも関わらず設定が崩壊したりすることもあるんですが、本当にずっと物語を読んでいたくなります。
さて、サウスサイドですね。
こちら、レシピはジン、レモンジュース、シロップにミントを加えてシェークして作るカクテルです。任意で卵白を入れても良いとされています。
”ジンを使ったモヒート”とも呼ばれ、ミントの清涼感とシトラスのフレッシュさがジンの風味と融合して、軽やかで爽やかな味わいが感じられる一杯です。
ここでジンはロンドン・ドライのタイプ(例:タンカレー、ボンベイなど)を使うこととされているのですが、ここで遥さんのアレンジでヘンドリックスというものに変えてます。これはボタニカルな香りがあり、ミントやライムの香味に寄りやすいタイプですね。
・・・ええ、このアレンジ、実はchatGPT提示なんですよ。凄いですよね( ゚Д゚)
「あ、確かに美味しそう。」と思って、馴染みのバーで作ってもらうとより調和された優しい味わいとなってよいものでした。ロンドン・ドライのジュニパーベリー風味が利いたシャープな味わいもとても好きですけどね。物語的には澪オーナーの好みに合わせて、遥さんがアレンジをつけるという展開になって良いなと思いました。
澪オーナーを通して、ここから更に遥さんの魅力を引き出していきたいですね。
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