『わたしのためのもの』
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おなじ色した制服
おなじ形の教室
白い壁、四角い空
チョークの粉が、息を詰らせる
平均点……偏差値……
数字がヤミを、値踏みしてる
「正しい」の形に、押し込まれてく
(……ちがう、ヤミは、そんなのじゃない……)
わたしの声は、届かない
わたしの色は、見えない
透明人間みたいに
ただ、そこにいるだけ
息を、止めてた……
数字の ものさしじゃ
ヤミのかわいさは、測れない……(ない)
……公正って、なに?
……公平って、だれのため?
……知ってる。。。
……言い訳をさせないためだよね?
色のない世界で
わたしは透明だった
生きづらいとか
そういうのじゃなくて
ただ、いなかった
わたしが、いなかった
規格外でいい
はずれ値でいい
「かわいい」は、ゆずれないから
PCのファンが廻る
この部屋の空気だけが
わたしのためのもの
呪文
入力なし