『甘美なる刻の誘惑』 くるみ ショートストーリー
アンティークの時計が、静かに時を刻んでいた。
「——あら?」
ソファに腰掛けるあなたを見つめ、時崎狂三はくすりと微笑む。
紅と金、異なる色を宿した瞳が、じっとこちらを捉えて離さない。
「そんなに緊張なさらなくてもよろしくてよ?」
彼女はゆっくりと脚を組み替え、ドレスの裾を整える。
その仕草一つ一つが、まるで計算された罠のように美しい。
「わたくし、今日は“あなたとの時間”を楽しみにしておりましたの。」
甘い声。
けれどその奥に潜むのは、捕食者の気配。
あなたが一歩引こうとした瞬間——
彼女の白い指が、そっと手首を掴んだ。
「逃がしませんわ。」
耳元で囁く吐息は熱く、鼓動を乱す。
「人は皆、時間に追われて生きています。
ですが……今この瞬間だけは、あなたの時間はすべて、わたくしのもの。」
狂三は微笑みながら、懐中時計を開く。
——カチ、カチ、カチ。
「さあ……」
彼女の顔が、あなたのすぐ目の前まで近づく。
「この一秒を、永遠に変えてしまいましょう?」
次の瞬間、世界は止まった。
動けるのは——
あなたと、時崎狂三だけ。
そして彼女は、満足そうに微笑む。
「ふふ……これで、誰にも邪魔されませんわね。」
時計の針は止まったまま。
けれどあなたの心臓だけが、壊れそうなほど速く鳴っていた。
呪文
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イラストの呪文(プロンプト)
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- Steps 70
- Scale 10
- Seed 1507223371
- Sampler DPM++ 2M Karras
- Strength 0
- Noise 1
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