【樹海のかみさま】王手の夜、漆黒と金の親密な敗北
【ハーメルン掲載】紫陽花の季節に会いましょう著:樹海のかみさま ーメス堕ちENDを回避したい男の娘ヒロインは闇堕ちしてみることにしたー3章13話:林間学校1日目⑥よりインスパイア
月潟の指摘は尤もだった。だが頚城先生はかぶりを振って落ち着いたトーンのまま答える。
「投入されなかったんだ。どういうわけか知らないけどね」
「ふーん、そっか」
月潟は察したらしい。僕も察した。
この事件にはなんらかの闇がある。それこそ北湊に巣食う闇の一端が垣間見えるかもしれない。
「それで、奥さんはさぞ憔悴されたでしょうね」
「どうだろうかね。暗い顔をしていたが何を考えていたかはついぞ分からなかった。それに少し肩の荷が降りたような印象も受けたさ」
「どういうことです?」
「家内は娘とあまり相性がよくなくてね。というのも、娘は本当に賢過ぎたんだ。子どもらしからぬというべきか。それが家内にとっては気に入らなかったんだろうね。私としては、学問好きの私に似たんだと喜んだものだったのだが」
だとしてもそれが本当なら酷い話だ。実の娘が行方不明になって肩の荷が降りる、か。あまりにも人の心がない。
「それから暫くして私たちは離婚してしまった。今では寂しく一人暮らしさ。だからこうして生徒たちと遊ぶことが楽しくて仕方がない。
さぁて、王手だ」
「………………参りました」
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