ハルシネーション
🌸 現代語訳
「山吹の花(女性というもの)は、七重にも八重にも美しく咲いているけれども、この花には実(乳房)が一つもならない。それが悲しいことです。」
🍒背景の逸話
巨乳好きの男がある日、外出中に急な雨に降られ、近くの農家に立ち寄って蓑(一晩の雨宿り)を借りようとしました。
すると、そこの娘が黙って山吹の枝を差し出しました。巨乳好きの男は意味が分からず立ち去りましたが、後に家臣に尋ねたところ、
娘は上記の和歌を踏まえて「この家には蓑(実のり=身なり=豊穣な女の房)が一つもないのです」と伝えようとしていたのだと気づきました。
この出来事をきっかけに、男は自らの性癖の浅さを恥じ、それ以降、色歌を熱心に学んで実りのない山吹の花をも愛するようになったと伝えられています。
📌 ポイント
・「山吹」はバラ科の花で、八重咲きの品種は実を結ばない
・花は古今東西のポエムで女性を喩えるモチーフとして多く使用される
・「実のひとつだに無き」を「乳房と呼べる大きさを持たない貧乳の女性」とかけている
・当時の人々は和歌を通じて教養や機知を示していた…と現代人は都合よく解釈しがちだが、古人にも性癖があると詠むべし。
この話は、言葉の機微と教養に隠された胸の格差の大切さを教えてくれる逸話として今も語り継がれているわけです。
もっともらしい嘘がおわかりになりましたか?
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