小鈴ちゃんの夢
純白のウェディングドレスに身を包んだ小鈴ちゃんは教会で新郎であるお兄ちゃんを待ちます。
小鈴「お兄ちゃん……早く来ないかなぁ…」
頬を赤く染めながらそんなことを言う小鈴。
志織(母)「大丈夫よ小鈴、小織もすぐに来るから」
天馬(父)「ああ、それに小織のことだ、小鈴がこんな可愛らしい姿で待っているのを知ればすぐに駆けつけるはずだ」
伊織(祖父)「うむ、小鈴はそのまま待っていなさい。どれ……ワシが小織の様子を見て来よう」
そう言って祖父伊織は席を立つと、そのまま外へと出て行った。
小鈴「えへ…えへへへへ……お兄ちゃん…喜んでくれるかなぁ?」
天馬「それはそうだろう」
志織「ええ、小織も小鈴のことが大好きなんだから……あなたと結婚できて幸せのはずよ?」
小鈴「そ、そうだよね……うん、ありがとう、パパ、ママ!」
満面の笑みを浮かべる小鈴に満足気な笑みを浮かべている天馬と志織。
このままここで、幸せな結婚式が行われる……………………………はずだった。
伊織「さ、小織!その服装は一体!?」
突如響き渡る祖父伊織の声。そして次の瞬間。
バァン!
教会の扉が開かれ、そこには…………………………ウェディングドレスに身を包んだ小織の姿があった。
小鈴「お兄ちゃん♡……………………………お兄ちゃん?」
満面の笑みを浮かべていた小鈴の表情が一転して曇る。まあ、新郎がウェディングドレスを着ていれば普通はそうだろう。
そしてみんなの注目が集まる中、新郎であるはずの小織は叫び声を上げていた。
小織「やだーーーーー!小鈴ばっかりウェディングドレス着れるのズルい!俺だって……………ううん、私だってウェディングドレス着たい!女の子になりたい!」
小鈴「え……………………お、お兄ちゃん……?」
小織の言葉に呆然とする小鈴。だが………。
伊織「そ、そうだったのか!」
天馬「そうか……今まで気づいてやれなくてゴメンな小織!」
志織「良いのよ小織!あなたもウェディングドレスを着なさい!今日は小織と小鈴、二人とも花嫁よ!」
小織「うん♡ありがとう!お父さん、お母さん、お爺ちゃん!」
小鈴「え………………」
なんか突然の急展開に眼が点になる小鈴。
小鈴「え……あれ……?今日は私とお兄ちゃんの結婚式で……花嫁は私で……お兄ちゃんは花婿で……あれ?」
小織「小鈴と一緒に女の子として幸せになるね!♡」
伊織、志織、天満「「「うんうん、よかったよかった!」」」
小鈴「よ、良くなあぁぁぁぁぁぁぁい!」
・
・
・
小鈴「よ、よくなあぁぁぁぁぁぁぁい!」
ガバッ!
勢いよく起きて立ち上がる小鈴。周囲のクラスメートの視線が突き刺さる。
小鈴「………………あれ?」
英語教師「赤上さん、何が良くないんですか?」
小鈴「あ、いえ………その……」
状況が分からず周囲を見回すと、友達の保新井照乃や金鉢野子、太田芙示子などが額に手を当ててため息を吐いていたりメチャクチャ視線を逸らしたりしていた。ここで小鈴は自分が英語の授業中に居眠りしていたことに気が付いた。
小鈴「あ……あれ……?」
英語教師「それじゃついでに赤上さん、結婚式のことは英語で何と言いますか?」
小鈴「う、ウェディング……です」
英語教師「発音が悪いですね。RepeatAfterMe……Wedding!」
小鈴「う、うえでぃんぐ……」
英語教師「さっきより発音が悪いですね……Wedding!……はいもう一回!」
小鈴「ウェディング……」
英語教師「まだ発音が悪いですね!…Wedding!」
小鈴「……ふええええええ!私とお兄ちゃんの結婚式はぁ!?」(( ノД`)シクシク…)
3,4枚目はなんか口元にケチャップ付いちゃってます(笑)
5枚目は髪の色が変わってしまいました。
呪文
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