「ご主人、この子ついて来ちゃたんですけど」
「できれば」
「そっか。母さんが許可すれば大丈夫だと思うぞ」
「そうなんですね」
「ああ。うちの家族に猫が嫌いっていないから。姉ちゃんは猫好きだし」
「あ、それっぽいです」
「父さんはペットに甘いし」
「以前に飼ってたことがあるんですか」
「犬がいたんだ。俺が小さい頃だけど」
「では、」
「うん。だから母さん次第になる」
「何か問題でも?」
「母さん、子猫見たら自分で飼うとか言い出しそう」
「なるほど。なら大丈夫です」
「そうなの?」
「はい。誰が飼ってもここに居られることになりますから」
「まあ、そうか」
「それに昼間面倒を見るのはわたしになりますから」
「母さんも昼間は仕事だもんな」
「はい」
「じゃあ、話してみな」
「そうします」
呪文
入力なし