オルカはおるか?#3
「あの邪魔な『おるか』を倒してくれた彼らに感謝だな」
密漁者たちは笑う、
これで、平穏に海に悪さすることが
できると安心しきっていた。
プルルル
電話が鳴る。
「ちっ人が気持ち良く煙草吸ってたのによぉ~」
もしもしと、電話に出ると
「あぁ、すまない、実は悪い知らせがあって」
「今、お前の後ろにオルカはおるか?」
「えっ?」
背後に嫌な予感、
くちゃくちゃと先程、
話していた人物の位置で
音がする。
振り返りたくない…
しかし、人間の好奇心が
見たさで目にする、
「わるいこはおるかぁぁぁー!」
「うっ浮かぶなんてきいてねぇよぉおー、」
男たちは行方不明になった、
その市場は存在せず、
あるのは廃墟と、血だまりが海のように広がっていた
(あとがき)
『おるか』は死せず、怪異は増幅し成長する。そんな感じで、物語を締めさせてもらいます。
ダジャレ+魚市場でこんなに怖いものができました。
あなたの背後にもおるか?
前回のオルカ
https://www.chichi-pui.com/posts/f6276576-f96b-4045-87ea-a206baccd87b/
呪文
入力なし