小説『不動たれば、野も郷里なりて』【ニャンノ世界】
『不動たれば、野も郷里なりて』
不動の心を以て、
不亜威英類部 部長 境記蘭舞と一緒に歩く鉢巻の武人は不動ルリである。
彼女は、境記の幼い頃からの幼馴染みであり、女というよりは男友達に近い感情を持っており、
恋愛というものは共にヤマトを守る武人と成らんがために心の奥底に置いてきた。
だからこそ、排泄をする時も
心は揺れ動かないわけで…
否、不動ルリの体躯は
元より何よりも
境記蘭舞の心を動かしたのは
腋に生える毛と
そして、勇猛果敢に
立派に生えた大和撫子を代表する
毛魂であった。
「どうした、境記、そんなにまじまじと見て、我の体は昔から見てるだろうに」
「毛魂に溢れているな」
「体は女であろうとも武人たるもの毛魂道は大事だろう」
「そうか…いい心がけだ」
境記蘭舞の感情に応えるが如く
彼の剣は太く硬く立派に育とうと成長していた。
「おい、蘭舞、お主のそれが硬くなっているぞ」
排泄をする時になって、
蘭舞の刀は、萎れるどころか
彼の癖に通じたのか
抑えれば抑えるほど
反比例して
硬く立派に直立していく
不動ルリの毛魂は
蘭舞にとって、
見慣れた体だからこそ
性の成長と
一人の女としての
実感を
お風呂を通じて
感じあってきたからこその
ものが彼の、蘭舞の心には
あった。
「我はするぞ、」
こしだされし
体内の尿が中で生成され
聖水として
だされていく、
注がれる地表には
不動の雨が降りしきる
彼女の毛魂を介して
放出されし
雨は、一種の尊さを帯びた
神聖さがこもっていた。
尿から伝わるあったかな
匂い…不動の匂いと
境記の匂い、
そして尿が混ざりあう
不動はおしっこを勢いよく
出すと…尻の方からも
聖土が少し顔を出していた
「出せる時に出すんだ」
不動ルリに恥じらいはあれど、
恥じらいを表に出すことはなく
聖土を尻から出していく。
食べてきた歴史と生きてきた集積物を出していく。
過去の不動ルリを今の不動ルリが
聖水と聖土で出していく。
聖水と聖土は、
生きてきた証であり魂…
その残滓を見つめ、
境記の方を見る
「蘭舞も出した方がいいぞ」
「おっおう」
境記はつくづく、
不動は凄いと感じつつ
彼女の聖水と聖土には滾らせるものがあると、癖の怪物が加速していくのを感じるのだった。
刀は強く硬く
情欲に身を焦がされるなかれと
念じつつも、毛魂と刀は熱く燃える。
排泄を済ませたあとは、
土に被せて
獣のごとき気分にて、
熊と戦い、
手刀にて倒すのである。
人類なれど心は虎なりて
野生の中に身を置くことで
内なる獣が呼び覚ましたるは
猛るほどに増す強さへの探求心が不動ルリの心にあった。
明鏡止水の心を以て
温泉に入る時も、
不動心は変わらず
なれど、ルリもまた
蘭舞の立派に育った剣を見て
揺るがないわけがなく…
むしろ、成長を喜び
内なる愛液が出てくる
ことに我慢していたほどだ。
止まらぬ喜びへの命の波動
抑えられることがあろうか…
いや、抑えられぬ。
その心の不動心を壊すほどに
愛なる心は
今後の、鍛練にも
影響を及ぼすほどに
狂気を孕んでいくものに
なろうとは…
肉体なるは
服を以て理性となる
服なき裸体は
獣と同じたるや否かと
武人の魂は叫んでいた。
(メンバーシップ・R18)
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