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【マタタビ】前日譚①:星の樹の噂話

使用したAI その他
(前の話)
【マタタビ】-ニューナゴヤ編- 登場人物
https://www.chichi-pui.com/posts/16493936-31b7-451e-a74f-79be1f3d3e9a/
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「2110-07-29、ニューナゴヤにて、地の底から星の樹が育ち、宇宙に還るだろう」

 携帯端末をいじっていたシロが、突然、奇妙なことを口にした。

「星の樹? 一体、何の話だ?」

 俺は、テントの床面に寝そべったまま、首だけを起こし、シロの方を向く。俺とシロは、少し遅めの朝食を食べ終えた後、特に行く当てもなく、テントの中でゴロゴロと過ごしていた。テントの入り口付近に座っていたシロは、四つん這いで俺の方に近づき、携帯端末の画面をこちらに見せてくる。

「コトラがね、そう言っているの」
「コトラ? ああ、この間の少年か。お前、あいつと連絡を取っているのか?」
「うん」

 そう言ってシロは、携帯端末の画面に表示されたコトラからのメッセージを俺に見せる。コトラとは、数日前に訪れた廃墟の街で知り合った、“ビーストリー”というコミュニティに所属している少年だ。一度は、シロをコミュニティの仲間にしようと勧誘してきたが、シロは、俺と一緒に旅を続けることを選び、今に至る。

 シロがいじっている携帯端末も、コトラから貰ったものらしい。俺たちがテントを張っている場所は、コトラと出会った廃墟の街から離れた場所だが、コトラとメッセージのやり取りをしているということは、この携帯端末は長距離通信ができるのか。文明が崩壊したこの世界で、ネットワークを介した長距離通信ができるシステムを有しているのは、研究者集団である“黄昏梟”ぐらいだと思っていたが、“ビーストリー”というコミュニティにも、文明崩壊前の科学技術に精通した者たちがいるのかもしれない。

 メッセージのやり取りを確認すると、“星の樹”についての話題は、今朝、コトラから出てきたようだ。コトラによると、“2110-07-29、ニューナゴヤにて、地の底から星の樹が育ち、宇宙に還るだろう”という予言じみた噂話が、各地で囁かれているらしい。

「“星の樹”……って何だろう? 樹に星が実るのかな?」

 シロは、首をかしげながら子供みたいなことを言う。実際、シロの見た目は、14歳ぐらいの女の子だが、精神年齢はもっと幼い。3年前に、とある街の路地裏に捨てられていたシロを、俺が拾った。こいつは、俺に出会う前の記憶がないため、3年分の人生経験しかない。

「俺も知らないな」

 そう言いながら、俺は体を起こし、軽く伸びをする。言い忘れていたが、俺の名前は、クロ。見た目は黒猫だが、ロボットだ。ロボットと言っても毛並みは猫そのものだし、食事や昼寝もするのでその辺の猫と変わらない。猫と違うのは、人工知能が搭載されていて、人間と同じように思考や会話ができることぐらいだ。

 そして、シロは、“シンカロン”と呼ばれる汎用人型アンドロイドだ。俺と違って猫ではない。見た目の特徴は、“white short hair, blue eyes, cat ears and goggles on the head”だ。シンカロンには、高度な判断能力を有する人工知能が搭載されており、ほとんど人間と遜色ない存在だ。見た目も人間とほとんど変わらないため、体の一部に一目でそれと分かる機械部品の装着が義務付けられている。シンカロンとしては珍しい頭部の猫耳も、機械部品の一つだ。

 俺やシロは、人ではないため、蓄積されている情報を“人生経験”と呼ぶかは疑問だが、シロに比べると、俺の方が人生経験は長い。しかし、“星の樹”なんてキーワードは聞いたことがなかった。

「何かの隠語か? それに、各地で噂話が広まっているのも気になるな……」

 かつての文明の絶頂期であれば、呟き一つでも世界中に広まったらしいが、ネットワークが失われた今ではそうはいかない。誰かが噂話を意図的に広めている可能性もある。情報操作をするとしたら、失われた知識や技術を求める研究者集団の“黄昏梟”たちか。もしくは、この世界の暗部である“越夜隊”絡みか。俺は、この世界で活動している組織をいくつか思い浮かべ、可能性を検討しかけたが、あきらめた。考えて答えが出るような問題じゃない。

「行ってみるか? ニューナゴヤに」

俺は、シロに聞いた。

「うん」

 シロは、いつもどおり静かに返事をした。しかし、その瞳には、好奇心が宿っていた。

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(次の話)
【マタタビ】前日譚②:いざ、ニューナゴヤへ
https://www.chichi-pui.com/posts/083aae8f-d77c-4f4a-a8b9-78025f7b2669/

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✍️【新カテゴリ対応】イラストマンガの考え方と制作過程 2026年6月10日から新しく『マンガ』カテゴリが新設されました! そこで今回は普段私がやっているイラスト漫画の作り方や、制作時にどんなことを考えているかを紹介してみようと思います。 今回は技術解説というより、普段どんなことを考えながら作っているかを紹介する記事です。 ※説明用イラストは2月のもので、バレンタインデーの内容です。 ✅(1)始め方:主役となるキャラクターを作る まずはキャラクターから作ります。 なんでも良いので、好きなキャラクターの立ち絵ぽぃのを作ってみます。 これは、『この子を使ったストーリーを作る』というイメージが出来ればokです。 最初からイメージが固まっていれば特に必要ないです。 今回は、①のような女の子を使うことにします。 ✅(2)ストーリーに合わせてシーンを量産してみる 次に①の女の子のストーリーを考えます。 今回は当時の季節(バレンタインデー)に合わせてチョコレートを渡す話にしました。 ②~⑦という感じに低い解像度で粗い絵で良いので何枚か作ってみます。 その中からシーンに合いそうなものを選びます。 ①の時点で女の子の性格も決めておくと選びやすいと思います。 今回はわりと陽キャ寄りでちょっとドジっ子が入った感じにしようと思いました。 ✅(3)気に入った絵を仕上げてセリフを入れる ②~⑦のラフの中から2枚選んで⑧⑨と綺麗に作り直してセリフを入れます。 今回は長く話を作らず1シーンだけなので1枚ずつ仕上げて終わりです。 マンガカテゴリに投稿する場合、ちゃんとストーリーが織り込まれているか確認しましょう。 ⑧⑨を使って長く作る場合は、チョコを渡す瞬間や渡した後のリアクションなどを追加していってページを増やします。 その際も(2)の要領で作って、作りながら調整して完成させていきます。 ✅(4)ボツになったラフを別の漫画のベースにする ラフもただ作っただけではもったいないので、その中から別のアイデアを見つけることもあります。 例えば、⑤ではチョコではなくお弁当を持っていて今回の話では使えませんが、⑩のお弁当を渡す話になりました。 そちらでは似たような衣装を使いつつ髪色を変えたり、性格を陰キャ風にしてちょっと鬱ぽぃストーリーを作ってみました。 ラフを作っていると当初の予定と違うアイデアが出てくることがあります。 当初とは別の流れに持っていったり、違う話に使ったりなど、わりと活用することも多いです。 ✅(5)出来上がったら「読者目線」で何度も読んでみる これは意外と重要で、ひとまず完成したら順番に並べて何度も読んでみます。 そうすると、このシーンはちょっと飛んじゃっててわかりにくいので間に1枚足そうとか、セリフがいまいちだなぁとか出てくるので修正します。 💬 よくある(かもしれない)疑問にお答えします 💡Q『なぜコマ割りしないの?』 コマ割りしないでなぜ1枚のイラストにセリフを入れただけにしたのかは、単に簡単で楽だからという理由です。 12枚作るのに半日くらいで出来るので週末などに気軽に作れてお手軽です。 あとは、私がストーリーを考えるのは好きだけど、いわゆる漫画のコマ割りが苦手なのでセリフを入れて漫画ぽく作っています。 それと、あくまでメインはイラスト投稿サイトなので『1枚のイラスト(作品)』としても最低限耐えうるクオリティを残しておきたい、というこだわりもあります。 💡Q『なぜこのスタイルを始めようと思ったの?』 普通のAIイラストを作っていてすごく好みの女の子が出来た時にこの子の話が見たいなぁということで始めました。 この子はどんなことをしゃべるのか?どんな表情をするのか?違う衣装を着たらどうだろう?・・・とか気になってしまいます。 そのへんを妄想しながら作っているので、セリフ自体はわりと悩まずポンポン入れていっています。 絵を作ってからセリフを考えることもありますが、先に『このキャラに何を言わせたいか』を決めてから作ることも多いです。 💡Q『イラストマンガのどこが面白いの?』 これはやはり物語があるというところでしょうか。 1枚のイラストで妄想を広げるのも楽しいですが、具体的なストーリーを見るとさらに楽しいです。 頭の中でキャラが動き出すのを妄想するのが面白いです。 1枚絵の1コマなのでどうしてもコマとコマの間に飛んじゃってる感は出ますが、そこは読者の想像力で上手く補完してもらえるような、絶妙な1コマを作れた時が最高に面白いです。 💡Q『どんな基準で作品を作っているの?』 ①を作ってみて気に入ったらその子の話を作るという感じです。 また、こんな話を作ってみようかなと思ってからキャラを作ることもあります。 『深夜にケモ耳化してしまう少女』とか『迷子の子猫少女』は、キャラではなく話から作り始めました。 話の内容に関しては、基本的にハッピーエンド寄りですね。 バッドエンドも絶望感があって良いのですが、なんか後から気になっちゃうことが多いです。 話によってはバッドエンド寄りになることもまれによくありますが、やっぱり幸せになるお話が好きですね。 今後は、がっつりセリフが入った魔法少女モノの話なども作りたいなぁと思っています。 【使用モデル】 # Model: shiitakeMix v2.0 by Vsukiyaki # Model: Warishita-Mix v1.0 by Vsukiyaki

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