マッスルレッドと 赤ぽにちゃん
赤ぽにちゃんは、屋台の並ぶ道を歩きながら、マッスルレッドの笑顔を見て微笑んでいた。
「ほら、あれがたこ焼き屋台。熱々だから気をつけてね」
「おぉぉ…!匂いだけで筋肉が喜んでるぞ!」と、マッスルレッドが胸板(?)を誇らしげに膨らませる。
すると、通りの先に「腕相撲チャレンジ」と書かれた屋台が見えた。景品には大きなぬいぐるみやお菓子詰め合わせが並んでいる。
「…ねぇ、やってみようか?」赤ぽにちゃんがニヤリと笑う。
「むむっ…このマッスル、祭りでも負けるつもりはない!」と、マッスルレッドは腕(?)をぐるぐる回す。
腕相撲台に座ると、周囲の人がざわめいた。
「えっ、あの子…めっちゃ筋肉ある…」
「そして…あれ、マスコット?」
まずはマッスルレッドが挑戦。相手は筋肉自慢の青年だったが、「せーの!」の掛け声とともに、マッスルレッドはわずか2秒で勝利。会場は拍手喝采。
次に赤ぽにちゃんが挑むと、さらに圧倒的な力で相手をねじ伏せる。
「これが…筋肉の祭りだ!」と二人で声を揃えると、屋台のおじさんも笑いながら大きな綿あめをプレゼントしてくれた。
マッスルレッドはその綿あめを持ち上げ、「甘い!でも筋肉は裏切らない!」と叫び、通りすがりの子どもたちに手を振った。
夏の空の下、赤ぽにちゃんとマッスルレッドの笑い声は、祭りの喧騒と混ざって響き続けた――。
呪文
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