小説『瑠唯川マコト 不条理賞 受賞作家』【ニャンノ世界】
なぜか、其はとある会場で奇妙にゃ錯覚に
見舞われたのだ…
彼女は確かにWAVEちゃんである。
しかし、WAVEちゃんではなく、
AQUAとして表彰台に立っていたのだ。
いや、彼女はいなくて、
AQUAが立っていたのかもしれない。
この不可解な出来事に
彼女は生成機能の子本部に問い合わせたが
一向に対応がなかった…
なぜなのか…あれは…WAVEのはずだ…
だが、AQUAちゃんと書かれていた
不可解な文字に、WAVEは自身の
存在とはかくも、表面上でしかないのかと
心を、存在を考えずにはいられなかった
AQUAは元気だろうか…
トロフィーをもらって、元気そうにしているAQUAが羨ましい…
WAVEは頑張った
けれど、表彰式に、手と手を合わせていた
あの青い髪の子はWAVEではなくAQUAちゃんだった、WAVEのコスプレをしたAQUAちゃんなのかもしれない…
この不可解な出来事に皆、気づいてはいないのか?いや、私だけが可笑しいのだろうか?なぜなのだろうか…生成機能の子、最大のなぞ、見た目はWAVE、しかして、タグはAQUA、あれは私の幻なのだろうか?
いや、あれは幻ではなかった…と思いたい…しかして、他の人々はなんら平然と、振る舞っている…私の脳が可笑しくなったのではないのかと、WAVEこと瑠唯川マコトは、何度も血眼になって見つめた…
たかが、タグ…されどタグとは、命であり、魂なのだ…
存在証明を示すための
証なのだ…
だから、WAVEは自らの証明を
成すために、鉛筆と消しゴムを持って
自身の名前をタグに刻む…
生成機能の子、真のエンディングとは
WAVEちゃんの名がタグに刻まれていることではないかと…狂うほど考えた結果にあった…
(猫メモ)
異変に気づいた結果、生まれた産物です…
斜陽学園、浪漫部として、瑠唯川マコトが
できました。
タグはおまけだと思うかもしれません、しかして、そのタグには、魂が込められていて、WAVEちゃんがあれば、この慟哭は落ち着くというものを感じながら…、せめてものサーヴィスとして、ニャンノ世界で
不条理賞もとい、彼女の悩みが創作の原動力として動きました。
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