若き天才研究者 (籠の鳥)
彼女は学校に行っていない。それは彼女がIQ 230の天才だからだ。
3歳で大学院生の知識を持ち、6歳の時の化学物質論文でネイチャーに掲載され、博士号を取得した。
しかし、彼女は重度の免疫不全症により無菌室である部屋から出ることができない。
彼女には免疫がなく、通常の空気中にある細菌であっても呼吸困難になるのだ。
しかし、環境さえ整えられれば彼女の能力は発揮される。今は自宅からでも会議も議論も発表も不自由はない。
ネット環境のおかげで世界中の研究者と議論し、交流することは可能であり、彼女の化学物質の新発見は話題となった。
直接会うことは難しいが、本人もそれで満足しているようだ。
だが、私は知っている。彼女の免疫不全症は外出できる程度には完治していることを。
我が国は、病気の完治を偽り彼女を籠の鳥にしている。
(彼女の両親は有力な国会議員の養子に出す代わりに相当な謝礼を受け取っている。
しかし、彼女の能力は国家的利益に直結する。個人での養育は警備等だけでも難しく元両親の判断は妥当といえる)
それは彼女の新発見した化学物質はわずかな塩基修正でサリン以上の猛毒となるのだ。
そして彼女の発見する化学物質はそろって皆猛毒系ばかりなのだ。
ある意味、彼女の存在は非常に危険なのである。おまけに生成が簡単で安価、大学の実験室程度で数万人殺害の猛毒が生成可能だ。
もし、彼女が悪質なテロリストの手に渡れば世界は終わりだ。
純粋な彼女は思うがままに、化学物質を創成するだろう。それが猛毒の基盤となるなど想像もしていないのだから。
彼女の首には細い首輪がある。これは遠隔で爆発する首輪だ。
彼女が誘拐等されて奪還が困難とされた場合、その装置を作動させると首輪は爆発し首が消滅する。
否、首輪はダミーで本当の爆薬は首に埋め込まれているのだ。
その作動権限は、この国家保安局研究所所長の私にある。
最高の頭脳を失うのは惜しいが、それで救われる者が大多数いるのは現実なのだ。
私はその際、冷酷で残酷な判断を下すことになる。
籠の鳥は外では生きられないということを。
呪文
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- Scale 5
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- Sampler k_dpmpp_2m
- Strength 0.8
- Noise 0.1
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