射撃6 無課金猫 オリンピック VS課金猫 決着
それは、父を早くに亡くし
母親や兄弟を養っていかなければならなかったからだ。
故にエージェントの道は
自分が死んだら、親を悲しませてしまうとして断念する。
それからは複数のバイトを掛け持ちしながら生活を支えることに専念していた。
されど、諦めきれない無課金猫は
決別のために、諦めがつくように
かつて、練習を続けていた空き地で
缶を置き、銃を撃つ。
「これで、終わりか…、じゃあなナイトホーク」
お父さんからもらった銃を川へ投げ棄てようとした時、
「待て、猫よ」
呼び止められ、振り返る
そこには年老いた猫だった。
「お前さん、射撃で世界を獲ってみんか」
「世界…」
今に至る、この光景がまさしく
それであった。
課金猫も撃つものの、
無課金猫は冷静に狙いを定めて的に当て、
決着がついた。
課金猫は悔し涙を流す。
無課金猫のかっこよさと射撃の正確さに、会場は拍手喝采であった。
呪文
入力なし