【B Side】久しぶり④
『――さて、そろそろ帰るわ』
「すまんな。手早く終わらせるつもりだったのに。長々と話してしまった」
『いや、こっちも話し込んでしまったからな』
「悪い」
『いいって。……そうそう。ウチの店、使いたいならいつでも来てくれよ。激安で"サービス"するから』♪
「だからそれは止めろって」
『ハハ。じゃ、またな』♪
【設定】
〇彼の店:歓楽街の一角にあり、主に夜間に営業を行う個人客向けの店舗。要するに性風俗である。
"彼"の様な全身サイボーグは維持費が高額になるため、資産家でもない限り以前の職業で生活することは不可能である。
この時代、性産業は様々な理由からアンドロイドや全身サイボーグが担うことが一般的になっている。
〇彼:今までのキャプションでお気づきの方も多いと思うが、元男性。
数年前に不治の病が判明して全身サイボーグとなり、生活のために風俗嬢になる。
店では人気嬢で、個人のファンクラブが存在するらしい。人間の頃の数倍は稼いでいるとのことだが、
パーツ購入や改造、衣装等に金を掛け過ぎており、普段の金周りはすこぶる悪い。
呪文
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