小説『データの渋滞情報』【ニャンノ世界】
『データの渋滞情報』
午後11時ぐらいは
サーバーが混んでいる
おそらく、
貯まったデイリープイを
消費するためにも、
駆け込み的な感じで
使いきりたいと思うものたちで
一杯になるのであろう
雑記の脳内に浮かぶは、
高速道路の渋滞情報
旅行の氾濫、
帰省ラッシュ
移動による混雑
目的が類似していればいるほど
枝分かれすることなく、
其は一つの蛇のごとき
長蛇の列となって
音を立てて
じっくり、じわじわと
混沌を呼び込むものとなる。
データ上であるから
よかったものの…
もし、トイレに行きたくなった時、サービスエリアにも入れてなかったとしたら…
さらにそのサービスエリアも
トイレが満員だったとしたら…
と、渋滞とはトイレとの戦い
WCはワールドカップ、
敗北はすなわち、社会的羞恥により、涙を流す
負けられない戦い云々よりも、
準備する大切さ
そう、すなわち、
トイレは行ける時に行っとかないと激しい戦いが待っているということだ。
嵐の前の静けさ…
だからこそ、
データの渋滞になる前に
計画的に余裕を持った
行動ができたらと思うのである。
と、雑記を綴る雑記さんは
データの流れを観測していた。
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