小説『柳生ドジョコーニャラデラの大名ー』【ニャンノ世界】
『柳生ドジョコーニャラデラの大名ー』
ニャンサイ地方
ニャラデラの大名、
柳生ドジョコ、
神社仏閣、歴史の物語溢れる
ニャラデラが今日、
存在し続けれたのは
ヤマトの神仏を守護し奉らんと
戦ってきた一族が中心となって
今がある。
玄零慈威寺とは、共に暗黒時代を
生き抜くために戦ってきた戦友であり、玄零慈威 湖夏とは、縁が深きものであった。
秋夜の月を眺め見て、
ススキの風の音を聞き、
木剣振るうは平安なる世のために
ドジョコはニャラデラの山に
登る日の光を見て
戦う決意を高めるのであった。
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「ドゼウを取りに参るか」
柳生ドジョコはドゼウ
すなわち鰌を取りにいくのだが
戦いよりも、もっぱら暇があればドゼウを取りに行くので
知らぬ者からしたら、
料理人あるいは漁師なのではと
勘違いされることもあるのだとか
ゆえに無自覚に敵陣で
しれっと、表れることがあるのだが、珍妙な格好と、素直な人柄と相まって相対す武将からも
好かれる愛されキャラなのである。
腹が減ったら決まって
この言葉を呟く
「腹が減ったニャ…」
ちなみに、孤猫のグルメが大好きでドラマ版やアニメ版など、
部屋には孤猫のグルメグッズでいっぱいなほどのガチ勢ぶりである。
特に寿司の回は大好きで、
誕生日の時には家臣たちや坊さんたちと映画館を貸しきって見るほどである。
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「飯…飯…」
ちなみに、お腹が減ると
機嫌が悪くなる
また、食に関しては
こだわりと信念があり、
食をぞんざいに扱ったり
食に感謝せずに食すことは
味方であれど、斬るくらいに
柳生ドジョコはグルメ武将である。
「飯…飯…」
と呟くとき、
通常よりも深い領域で
空気が変化するため
意識のレベルは
空腹がもたらす
極限的な思考領域にまで
作用し、一線を画すほどの力を
発揮するのだ。
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とめどなく…注ぐ
食欲の名を永劫と
呼ぶことが満腹たればと
思いつつも、腹八分目
がちょうど良く
しかれども…と
悩みながらも、
今日の飯を脳内で考えながら
頭の中で整理する。
混濁する中で…
意識、空腹とは
人の身でありながら、
神話の極致に至らんとする。
脳内に浮かぶ、我がため
あるいは誰がための
食であるのかと
空腹のままにて考える
秋の味覚か…
さすれば、栗か…
栗田艦隊か…と
否、撤退するのも勇気がいり
戦うにも勇気がある
勇気とは時に
決断を指し迫りし時に
降ってひらめく
運命の天輪のごとく
不思議なものであり
この判断に
万一に欠落すること
あれば、それは
空腹と疲労感によるものが
関連しているだろう
ということだ。
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憂い篭、入りし
恵みに感謝し、
大地を歩む、
土地とは、
単に土地だからこそ
できたのだろうか…
いや、民がいて
土地があり、
その中で育まれた
歴史が足跡となって
国と成りて…
我が心の憂いと不安は
飢饉に苦しんだ歴史から
くる、食への尊さによるものであることを胸に抱きつつ…
欠乏した脳髄によって、
紡ぎだしたるは
日の元に
終末なる世界に
生きとしいける者たちが
釜の飯を食らうことが
できる世の中にしたいのだと
柳生ドジョコは芯に
豊穣の世にせんと
戦うのだ!
呪文
入力なし