技術見本市で二人で身体を張ってPRするようです
スレッタの声は半分裏返っていた。手にしているのは、明らかに生地面積が少なすぎるボディスーツ。
肩出し、腹出し、脚までぴったり張りつく光沢素材。どこをどう見ても、戦うというより視線を誘導してくる系のデザイン。
「ミミミミ、ミオリネさん!? なんかコレ、えっちな格好じゃないですか!? ね!? ね!?」
更衣室であたふたするスレッタの声に、ミオリネもタオルを握りしめてうつむいていた。
「……す、水星って……すごく保守的なのね……!?」
頬を真っ赤に染めながら、目をそらして言い放つ。
「こ、こっちではこれくらい普通よっ!? ぜ、全然恥ずかしくなんてないんだからっ!!」
その声が震えているのは、きっと気のせいじゃなかった。
「……で、でも……これ、後ろも……見えて……ませんか……?」
「そ、そんなの戦闘の機能性よ!! あたしは全然……!! ス、スレッタ! 堂々としなさいっ!!」
「そ、それミオリネさんに言われてもぉ~~~!!」
二人の声が更衣室に響き渡る中、外で待機していた地球寮の面々は、そっと視線をそらしたという――。
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呪文
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