【樹海のかみさま】これはきっと恋じゃなくて……信仰だ。
【ハーメルン掲載】紫陽花の季節に会いましょう著:樹海のかみさま ーメス堕ちENDを回避したい男の娘ヒロインは闇堕ちしてみることにしたー3章32話:恋じゃなくて信仰よりインスパイア
ーー彼岸。
死者の世界がそこに広がっている。きっとこの先は生きている私じゃ踏み込めない。画面の向こうの誰もが本能的にそう感じるであろう死者の国へ、彼女は軽やかなステップで踏み込んでいく。
恐ろしいほど真っ赤な月の下で舞を舞い始める少女。一つ一つの所作が洗練され、動きに無駄がない。されど喜色が溢れ出るような嫋やかで艶やかな舞。
あそこに混ざりたい。
混ざって、私も『彼女たち』と踊りたい。
向こうで揺らめく無数の影たちに魅入られ、私は一歩踏み出そうとして……。
「ダメだよ? 行っちゃ」
月光色の少女は微笑みながら手を握って私にそう言った。
ふと我に帰る。向こうにいるのは巫女の女の子ただ1人。それ以外には誰もいない。誰もいなかった筈だ。
けれど映画のワンシーンのように、そこには影たちが蠢いてみえたのもまた事実。スクリーンの中でしか見たことのない世界、されどそれは現実で事実で真実だ。
一通り舞い終えると、巫女は恭しくお辞儀をした。巫女だというのにどこか西洋式の気障なカーテシーだったけれど、長い袖が揺れるその動きは寧ろ違和感なく似合っていた。
「今日の散歩はここまで。
私は幽々火。
また樹海で待ってますね」
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