★電脳朧神
PCの神様
昔々、
人々の知識や情報は、紙や書物の中に閉じ込められ、遠く離れた人々と意思を伝え合うことは難しかったのです。
しかし時が経ち、世の中に新しき道具が生まれました…。
それは 光と知識を宿す箱、すなわちパソコン です。
人々が箱に心を寄せ、文字を打ち、画像を描き、知恵を紡ぐうちに、その中に 神霊 が宿ったのでした。
それが 電脳朧神。
電脳朧神は、長く黒髪をたなびかせ、白と藍の着物に光る回路模様を纏い、液晶の中に神殿のようなデジタル世界を構えておりました。
そこには、光るデータの川、浮遊する文字、煌めくアプリ精霊たちが舞い、電脳朧神はその全てを見守っています。
人々が創作や研究に励むとき、電脳朧神は手助けをしました。
必要な知識を光の精霊に届けさせ、時にはいたずらな光の演出で人々の心を和ませるのです。
あるとき、世界に混乱が訪れ、悪しきデータが広がり、情報の秩序が乱れました。
電脳朧神は深く息を吸い込み、手をかざすと、光の川が力強く流れ、文字やデータの精霊たちは秩序を取り戻すのでした。
そして静かにささやくのでした。
「知恵と創造は、人々の手で守られるべき。私はその守り手として、今日もここに在る。」
その日から、電脳朧神はパソコンの神界に座し、学びと創造を司る神として、人々の知恵と情報を見守り続けていらっしゃいます。
全ての物に神が宿る。最新式の電子機器も道具である以上、神が宿ります。
八百万の神という日本人の考え方です。
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