伝説の島亀
もう老人達しか知らないであろう御伽噺の一種だ。
しかしグランゼンから侵攻をされている今、それは災いである。老人の中には、守護神が目覚める時を願っている者も多かった......レスランドに侵攻している事は棚上げにして。
ここはとある沿岸部。少女が民族衣装(スク水)を身に纏い、2人で歩いていた。
「ねえねえ、うちの姫様また捕まったらしいよ」
「え、警備ヤバくない?ザル過ぎない?」
「で、解放されたんだって」
「敵もヤバくない?」
「また捕まったんだって」
「この国マジ卍。ピーチ姫じゃん」
「ピーチ姫とか言ったらパフェ食べたくなってきちゃった。店行こ!」
「だね!」
という他愛もない会話をしていた時、近くの島がズズッ、と動いた。
「えっ、何?」
「ヤバくない?」
島の前方からムクリと、まるで10000年の眠りから覚めたように、顔が現れる。
「クッパじゃん」
守護神、それは島のように巨大な亀。それが今、目覚めた。
呪文
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