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セントレイクの湖のほとりに、
魔力の集積が不思議なほど濃い
所謂魔力スポットが存在していた。

奇跡的なことに、私たちが借りたギルド拠点は、
その魔力スポットの目と鼻の先に位置していた。
まるで運命の糸が絡みついたかのように、
私たちはこの場所を選んだことに
運命的な何かを感じざるを得なかった。


「セントレイクの湖、ここは魔力の泉が
息づく場所だと聞いていたけど…本当にすごいね。」

魔力スポットの力が最も高まる深夜、
湖のほとりで、隣の彼女が驚きの声を漏らす。

私たちは平和を取り戻すための戦いに備えようとした。
戦いの為の強力な装備が必要だった。

せっかくの魔力スポットの力を活用しない選択肢はない。
そう考え、エンチャントの達人である彼女に助力を願ったのだ。

彼女は魔道具へのエンチャントを行う専門家として
腕利きの魔法使いだった。


素材へのエンチャントを終えた彼女は、
微笑みながら言った。

「これで完成。
 この素材、いい子。素直に魔力、入った。」

彼女が手に持つ魔道具を振りかざすと、
眩しい光の刃が突如として現れた。

──それは、見る者の目を奪うほどの美しさで。
彼女の全身は、一瞬で魔力に包まれた。

剣の刃が輝き、その足元からは
セントレイクの湖の魔力が渦巻き、溢れ出す。
その武器は、これまでの人生で見てきた中で、
間違いなく一番の威圧感を持っていた。


「私に出来るのは、ここまで。」

彼女が魔力の発動を止めると、光の刃剣は消え、
湖のほとりは夜の静寂を取り戻した。

まわりにキラキラとした魔力の残滓が残る
その魔道具を受け取った。

「…どうか、無事で。」

私たちは運命に導かれた戦いに向けて、
新たな一歩を踏み出したのだった。

呪文

入力なし

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