少年が一冊の本との出会いに人生を変えられてしまうお話 2
このアホ面をした少年は千太のクラスメイトの堀田幾郎。
万年発情期のヘンタイ野郎である。
「10回とか猿かよwちょっと良いもん見せてやるからこれでも読んで待ってろよ。」
千太は例の本を幾郎に差し出した。
「あ?良いもん?つか何だこの本。オトコ…ノ…コ?ッ……!マジかよ…。千太がヘンタイなのは知ってたけどここまでなんて…。」
そうは言いながらもページを進めるたびに幾郎は、これまでに感じた事の無い程の昂りを自らの内に感じていた。
「お待たせ、幾郎。」
幾郎が振り返るとそこには、アニメキャラのコスプレをした見知らぬ美少女?が立っていた。
「え?え??誰ですか君は?千太の何!?」
千太は悪戯っぽく微笑みながら言った。
「バ〜カ。オレだよ、オレオレ。」
幾郎はいつも顔を合わせているクラスメイトの意外過ぎる姿に絶句した。
「な、オレ可愛いか?その本どうだった?…もし嫌じゃ無かったらさ…。その本みたいな事オレにしても良いんだぜ…。」
幾郎はその言葉に、思春期特有の過剰なリビドーの迸りを抑える事が出来なかった。
「マジで言ってんのか千太…。もう止めらんねーぞ…。」
〜続く(のかな?) 〜
呪文
入力なし