陽だまりの温度
「ねえ、あんた顔真っ赤よ。また隠れてお菓子食べた?」
妹はふにゃりと笑って、こちらを向く。
「ううん、違うよ。なんだか体がぽわぽわするの」
「ぽわぽわって何よ。おでこ貸して」
私が手を伸ばすと、彼女は面倒くさそうにしながらも大人しく頭を差し出した。額に触れた瞬間、掌にじわりと熱が移る。
「はいアウトー。完全に微熱です。大人しく寝てなさい」
「えー、お姉ちゃんが作ったプリン食べたい」
「病人にプリン? それはダメ。お粥」
「ええー、お粥なんて味気ないよぉ」
妹はベッドの上でごろごろと転がり、シーツをぐしゃぐしゃにする。
「それ以上動くと熱上がるわよ」
「だって、お姉ちゃんが構ってくれるから元気出るもん!」
全く、この子は体調が悪くても調子がいいんだから。
「はいはい。じゃあ特別に、フルーツ乗せてあげるから寝てなさい」
「やった! お姉ちゃん大好き!」
布団を頭まで被った彼女は、嬉しそうに声を弾ませた。看病するのは大変だけど、こんな笑顔を見せられたら、私まで少し顔が熱くなってしまう。
呪文
入力なし