セントレイク戦記:Battle of St. Lake
千年後のセントレイク。
今は平和な時代になりました。
無邪気な妖精の部屋の机の上に飾られた魔法絵本。
開くたびにストーリーが変わります。
英雄たちのフィギュアが展示されています。
今の魔法絵本の内容:
絵本の表紙には戦いに立ち上がった民衆が描かれています。
後に「救国の戦士と魔法使い」と呼ばれるようになった英雄たち。
開かれている絵本に描かれているのはセントレイクの歴史と、
グランシュライデの世界です。
・第一章
優しい女神により創造された世界。
剣と魔法の世界。
女神の想いは届かずに、原初は混沌の世界でした。
いくつもの争いが起きていました。
最後の大戦。
龍族の率いる軍団との大きな戦争がありました。
どちらかが滅ぶまでの争いです。
沢山の人々が犠牲になりました。
龍族も民衆も。
魔法技術を結集した都市国家を湖の中に建造しました。
セントレイクはこの時に誕生しました。
湖と魔法障壁によって龍族からの防衛を続けます。
防衛に数千年の日々が過ぎて行きます。
龍王が寿命を迎えてついにあきらめた龍族。
その後は龍族と和解をして平和な時が過ぎていきました。
戦乱に学んだ種族達は平和を目指します。
女神の望みがかなったのです。
・第二章
突如として転移をされて周辺国家から分断されたセントレイク。
混沌の神のお告げで動く戦い慣れたシラクレナに攻め込まれます。
お告げにより暗躍するヒノイの異能者。
女神はお告げをしました。「仲間を…探して…」
巨大な山脈で分断されて隣国はシラクレナとフェンティスしかありません。
隣国のフェンティスとの同盟を選びます。
しかし、フェンティスとの不幸な誤解により孤立していくセントレイク。
魔法障壁はヒノイのエージェントにより既に機能していません。
立ち上がる戦士と魔法使い達。
開かれたページはここまでです。
魔法絵本なので描くのは地球という異世界の作者です。
どうかハッピーエンドを迎えますように。
妖精の読者より。
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