小説『我々は囚われている』【ニャンノ世界】
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【絵物語】
『我々は囚われている』
買い物は生きるためにある
ここに拘束性が存在し、
不可視の牢獄が顕現する…
抗いたい、けれども、
抗えぬ何かに…我々は
常に闘争本能を抱かずには
いられなかった…
自由なようでいて
不条理…籠の中に囚われしし
小さき鳥のごとく
ピヨピヨと鳴くことしかできない現状に泣いていた、鳴いていた
言葉をくださいなんて
求める者に言葉をやったら
怒られた…なぜだ
じゃあ気軽に言葉なんて
求めんなよ
真っ暗な感情が影となって
襲いくる…
自由なようでいて
限定的…
気軽に言葉なんてもんも
そうだ…
結局は誰かの作為のもとでしか
成り立たない愚物の掃き溜め
底に集う、大衆にあまねる愚物に
言葉をかけてやる義理などない
わけで、できることといえば
怒りの悲しみを力にして
ショッピングカートを引いていくのだ。
呪文
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