小説『Last of Heart with Rain』【ニャンノ世界】
『Lost of Heart with Rain』
GPU学園、消えない残響
虚ろいゆく雨の形
象形文字で綴られた陰影
悲しみの鼓動が形となって
見えてきた、ココロにぽっかり開いた
類似してはいけないという
脅迫観念に似たものを抱きながら
構築する創造世界
山の頂にはいられないのだから
これ以上求めたところで無駄なのかと
情報世界の景色を見て思う
阿刀Patriot快空だった。
【ニャンノ世界】
『Lost of Heart with Rain その1』
心の空白、埋めるにも
雨が、ノイズのように
交錯する
涙が岸辺に見えて彼岸に見える
反応しなくちゃならないの
という義務感を背負って
十字を背負う
エラーの文字が
浮かび上がる
晴れることのない曇天で
失せろと叫び木霊して
深淵…
黒き草木が辺りを憂鬱にさせてゆく
【ニャンノ世界】
『Lost of Heart with Rain その2』
服装の自由なんてあるようで無い
結局はルールなんて物語が
エラーを誘った、だからこそ
逆説的に服を破り
葉っぱを身に付ける…
これを官能的だと捕えられたら
君の瞳は腐ってるねと
言えるし、芸術性がないと
言ったら、尺度のレールに
乗せられてる気がして、
頭の中が真っ白になる…
虚構の建物が乱立する虚像か
虚無に苛む猫がいる…
全てが無駄なように
言葉も焦燥の中で
打ち捨てられる路傍の短編…
ゆえに彼は葉っぱを付けて
原点を見つめる…
雨に身を晒しながら
心に開いた空虚に救いを求めて…
【ニャンノ世界】
『Lost of Heart with Rain その3』
泡沫の夢が泡となって飛び交う
雨が彼女の心を浄化する
常に笑ってなんていられない
時に無表情に時に思考する
それがErrorなんだと
ループ、世界は一限的ではなく
無限に巡っている
滅び、再生し、荒廃し
回る、脳裏に浮かぶ、愛とは
何かを葉っぱを身に付け
原初に還り見直すのだ
そうして、人は明日に生きる
葉っぱとなる…
呪文
入力なし