アヤナギ荘の日常 #48 -Everyday Ayanagiso-
額の汗を拭いながら、
シロキはリビングの床にぺたんと座り込んだ。
外の気温は30度を軽く超えているのに、
アヤナギ荘の古びたエアコンは
ただの風を吐き出しているだけだった。
「クロ、今日はもう動きたくありません……」
「そっか。あーしも今日は無理だわ」
ソファに寝転がっていたクロキが、
天井を見たまま棒読みで応える。
「なーんか冷たいもん食いたいなぁ。
アイスとか、かき氷とかさ」
「いいですね、かき氷…」
二人が暑さに参っている中、
上の階からイチノが降りてきた。
「うわ、二人とも大丈夫?溶けちゃってんじゃん。
昨日コンビニで凍らせるゼリー
買って冷凍してあるから食べる?」
イチノは冷凍庫を開け、中から未開封のゼリーの袋を
取り出し、二人に見せる。
「おおお……神です、イチノ……!」
「……イチノ、あるなら先に言っといてくれよ」
その後、三人でカチコチのゼリーを頬張りつつ、
風鈴の音だけが響くリビングで、
少しばかり残暑を乗り越えた気がした。
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